『クワンティコ』シーズン2第17話「勝敗の行方」あらすじと感想 ネタバレ注意!

  • 『クワンティコ』シーズン2第17話「勝敗の行方」
  • Quantico Season2 Episode17 "ODYOKE"
クワンティコ

※ネタバレしています。

あらすじと感想

ショッピングモールで爆破テロが発生。レイナが犯人に仕立て上げられる。

下院では特定の国籍の人を登録・追跡できるシステムであるムスリム登録制度法案の採決が行われようとしていた。ショッピングモールの爆破テロは法案の可決の後押しのため。

AICの黒幕の1人で、政府内の協力者ヘンリー・ロアークの政策秘書フェリックスに法案が否決されるように浮動票の議員を聞くが、フェリックスの情報はウソ。 ムスリム登録制度の法案は可決されてしまう。ハース大統領は拒否権を行使する。

ヘンリー・ロアークの目的はハース大統領に拒否権を行使させ、新たなテロ攻撃を仕掛けて辞任に追い込み、下院議長の自分が大統領になることだと判明する。

『クワンティコ』シーズン2第16話「忍び寄る影」前回のあらすじと感想はこちら≫

ムスリム登録制度を否決させようとする

前回、協力者が2人、公園で銃撃されたことで元の生活に戻ろうとしていた特別対策チームのメンバーたち。 ライアンの別れの言葉「事件が起きたら、また会おう」がすぐ現実に。ショッピングモールが爆発し、チームは再招集されることに。

今回は法案を否決させようとみんなが奮闘。 8つの柱のうちの1人ヘンリー・ロアークが裏で暗躍していました。

イスラム教徒を登録・追跡するという法案はトランプ大統領が出した中東などからの入国禁止令を思い出しますね。この大統領令は実質的にイスラム教徒の入国を制限していると反発が起き、裁判になっています。

米最高裁、入国禁止令の全面的な執行認める

米連邦最高裁判所は4日、ドナルド・トランプ大統領が今年9月に出したイスラム圏や北朝鮮など8カ国の国民の入国を禁じる大統領令について、全面的な執行を認める判断を下した。 ...

クレイはまるでSFに出てくる恐怖の管理社会だと言っていましたが、今のアメリカならありえそうなのがおそろしい…。

クレイの寄宿学校の友人フェリックスが否決に協力的だと思ったら、実は逆でした。

スカッシュ後に、 クレイの母親で大統領のクレアを「鉄の母上」 と読んだり、フェリックスのボス ヘンリー・ロアークを「シス卿」と呼びあうクレイとフェリックス。

「鉄の母上」というあだ名は「鉄の女」と呼ばれたイギリスの首相 マーガレット・サッチャーの愛称ををもじったようですね。 シス卿 とは映画『スター・ウォーズ』に登場するダースベイダーなどダークサイドから力を得ている者の称号。

シス (スター・ウォーズ) - Wikipedia

シスが内部分裂から内部崩壊へと至った原因は、シスの教義そのものの中にあった。他者との協調や仁愛を重視するジェダイとは異なり、シスはただ私益のみを偏重する。ジェダイは銀河の平和と安定への滅私的奉仕者として己を厳しく律し、力の濫用を厳しく戒め、フォースの行使に関しては極めて慎重な姿勢である。これに対して、シスの基本的な教理は「力を抑制することは力を無駄にすること」であり、私利私欲に基づくフォース...

「闇の帝王」とも呼ばれているヘンリー・ロアーク。 悪のあだ名をつけられているということは、裏で相当あくどいことをやっているようですね。

法案の可決を望んでいたフェリックスには2004年スペインのマドリードで起こったアルカイダの列車爆破テロで姉を亡くした過去が。実際にマドリードでは2004年にテロが発生しています。

マドリード列車爆破テロ事件 - Wikipedia

マドリード列車爆破テロ事件(マドリードれっしゃばくはテロじけん、Atentados del 11 de marzo de 2004)は、2004年3月11日にスペインの首都マドリードで起こった爆弾テロ。191人が死亡、2000人以上が負傷した。

テロ自体も許せませんが、テロの恐怖を利用して自分たちの都合のいいように世の中を動かそうとするのも許しがたいですね。

法案を否決させようと議員たちを説得するも失敗。クレイのハース大統領のスタッフとして働いてきた人脈と政治的な駆け引きが役立つはずでしたが、裏目に出てしまいました。

サーシャはロシアのスパイ?

法案の否決のため、ジャーナリストのサーシャにも協力を頼むことに。議会に入るための審査でサーシャはロシア連邦保安庁(FSB)の関係者だと発覚。

やはりロシアのスパイと関係していましたね。FSBは旧ソ連の諜報機関だったKGBの後身で、プーチン大統領が長官を務めていたこともある機関です。

FBI、CIA、DEA...いくつ知ってる?世界各国の様々な機関

海外ドラマを見ていると出てくるのが、いろいろな機関。おなじみの機関から、ちょっと聞きなれない機関まで。知っているともっと海外ドラマがおもしろくなること間違いなしの世界各国の機関をまとめてみました。 Federal Bureau of Investigationの略で、連邦捜査局のこと。単に「ビューロー」"Bureau"と呼ばれることも多い。 ...

ロシアに残してきた両親の安全を守るために情報を流しているとライアンに弁明するサーシャ。

その言い訳をすっかり信じてしまったと思ったら、ライアンはサーシャのパソコンのデータをコピー。 そんな言い訳を素直に受け入れるほど、ライアンも初心ではありませんでした。

サーシャは本当に家族の為に協力しているだけ? それとも、ロシアだけでなく、AICの協力者たちとも関係があるのでしょうか?

ちなみに、ライアンが指摘したアレックスのインドの友人 アミール・サマールはシーズン1第5話「無実の訴え」で話に登場。バングラデシュのナイトクラブ爆破事件の容疑者で、ドローン攻撃で殺されていました。

レイナはハメられ、テロの実行犯として追われる

前回、男女の2人組に襲われたレイナは無事に逃げ出していました。レオンは自宅のバスタブで遺体が発見。

レオンもレイナもG20の事件について調査していました。レオンは何かをつかんで、消されてしまったのでしょうか?

レイナは部屋にショッピングモールの見取り図や爆弾の部品を仕込まれて、テロの実行犯に仕立て上げられることに。 レイナが逃げ出せなかったら、テロの現場で死体で見つかることになっていたというのが、ゾッとしますね。

G20の事件以来、疎遠になっていたニマとレイナ。爆破テロの実行犯として追われているレイナの身代わりとしてニマが出頭することを決意。G20の調査をしていたレオンとレイナが厄介で、狙われたようですね。

シェルビーはケイレブに電話

レオンを殺し、レイナを襲った男女2人組は元軍人の 殺し屋。 殺し屋の1人トニー・ヴィンセントを捕らえ、尋問するオーウェンとアレックス。

しかし、銃撃され、トニーは死亡。雇い主は一体誰? 前回、セントラルパークでレベッカを狙撃したことにも関係していたようです。

もう1人の殺し屋ジニー・カーンズも始末されてしまったのでしょうか?

銃撃戦の中、オーウェンはフリーズ。 アレックスが行動を起こし、脱出に成功。

スパイとしての勘が鈍ってしまったオーウェンは自分自身にがっかり。ゴールドリーフ・バーで朝食を習慣にしているオーウェン。スパイは習慣をつくってはいけないと聞いたことがありますが、これもオーウェンが現役のスパイとしては鈍ってしまったことの象徴なのでしょうか…。

アレックスに教えを請うオーウェン。この2人はセバスチャンに監視されていました。 セバスチャンに銃を向けられていたハリーは大丈夫?? セバスチャンの目的は何なのか気になりますね。

大統領の地位まで狙っているヘンリー・ロアーク。 AICの協力者が大統領の権力を握ったあとも、大きな計画がありそうです…。

母親が大統領の地位にとどまれるように拒否権を行使しないように説得したというクレイ。そんなクレイにシェルビーは失望し、助けを求めてケイレブに電話。

ついに次回はケイレブが登場するようです! どんな風に登場するのか楽しみですね。

英題の"ODYOKE"はアメリカ政府を指すCIAの暗号名だそう。

登場人物・キャスト

『クワンティコ』シーズン2の登場人物・キャストの紹介はこちら≫

ドラマの中で流れた曲

  • Shotgun - SPOON
  • Do I Have to Talk You Into It -SPOON
  • I Ain't the One - SPOON

気になったセリフをPick Up

「何の罪もない人たちへの暴力が加速されていき、家族はバラバラになり、人々は自分と違うものに余計な恐怖を抱く。」

"It can spur violence against innocent men and women, destroy families, stoke imaginary fears against the other."

ニマのセリフ

フェリックスとテロの根絶の重要性について議論するニマのセリフ。テロへの恐怖で行ったことが、さらなるテロを生み出すきっかけにもなりうるというサイクルが説明されていました。テロへの恐怖を利用し、大統領になろうともくろむヘンリー・ロアーク。他の黒幕たちの正体も気になりますね。

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