『クワンティコ』シーズン2第15話「流された偽情報」あらすじと感想 ネタバレ注意!

  • 『クワンティコ』シーズン2第15話「流された偽情報」
  • Quantico Season2 Episode15 "MOCKINGBIRD"
クワンティコ

※ネタバレしています。

あらすじと感想

アップロードされたアメリカの機密情報「キャッシュ」がアクセスされ、バージニア州ブルックウェルで化学薬品工場が爆発したというフェイクニュースが流れる。

町から住民を避難させ、民間軍事会社グレープールがマロリー・ヘインズを始末するのが目的。

マロリー・ヘインズはベイナード上院議員の元で、あるベーカリーが兵士の帰国を祝うケーキの注文を拒否したとウソのニュースを流していた。 そのウソのせいでベーカリーは銃撃され、11人が死亡。

そのことを隠すために、ベイナードの友人である下院議長のヘンリー・ロアークが尻拭いにマロリー・ヘインズを始末しようとしていたことが判明する。

拉致されたレオンと思われる人物は2人が自殺を偽装したのか、バスタブで手首から血を流していた。

『クワンティコ』シーズン2第14話「再スタート」前回のあらすじと感想はこちら≫

レオンは偽装自殺

前回、薬を注射され、拉致されていたレオンは自殺を偽装されて、殺されてしまったようです。 AICの黒幕の仕業なのでしょうか?  他のメンバーも狙われる?

フェイクニュースで町から人々が避難

今も問題になっているフェイクニュースが題材に。 薬品工場爆発のニュースはガセ。映像や写真も簡単に合成や加工できると知っていても、大々的に報道されると信用してしまいそう。

すべての情報をチェックして騙されないようにするのは、なかなか難しそうです。

今回はそんなフェイクニュースを利用して、証人を消そうと画策。

フェイクニュースを作り上げたのはロシアのトロール集団。 トロールとは「荒らし」という意味で、大勢がSNSなどに大量の偽情報を量産し、流している拠点を「トロール工場」「トロール・ファーム」とも言うそう。

実際にアメリカ大統領選挙でもロシアのトロール・ファームが偽アカウントを大量に作って、偽情報を拡散させていたと報道されています。

ロシアがアメリカの大統領選まで操っているのが、おそろしいですね。他にもフェイクニュースで色々と世論を操作して、人々を分断させようとしているという指摘も。 ここまで来ると、まるでディストピアSFのよう…。

昔、トロールに潜入したことのあるハリーを引き入れて、薬品工場のフェイクニュースの雇い主を聞き出したアレックスたち。

ハリーの頭に銃を突きつけられたときにはハラハラ。アレックスは顔が知られているのに潜入するのは危険だと いつも思ってしまう…。

危機的状況で判断を任されたのは、リーダーのクレイではなくオーウェンの方。 クレイとオーウェンの間では、どちらがリーダーとして認められているのかが問題に。

チームに加わったハリーに至っては、クレイを 見て「子どもの職場参観日?」とからかったり、「ジョージ王子」と呼んだり、お子ちゃま扱い。

確かにチームの中では、経験があって年上のオーウェンがリーダーに見えますね。 個性的なメンバーをまとめ上げるのは大変そうですが、オーウェンが一歩下がり、クレイの補佐的な立場になるようです。

目的はマロリー・ヘインズを消すことだった

工場爆発のフェイクニュースの目的は、ブルックウェル の町に隠れているマロリー・ヘインズを見つけ出し、始末することだと判明。

マロリー・ヘインズが言っていたように、フェイクニュースを作っていた人間が、逆にフェイクニュースで追い詰められることになるのが皮肉ですね。

ここでは、アレックスが有名なことがマロリー・ヘインズを助け出すのに有利に働きました。

ケーキを作ることを拒否したというのは、同性愛者のカップルに対してウェディングケーキを作ることを拒否したというのを思い起こしますね。

言論と信教の自由を理由にアメリカのコロラド州の店は同性愛者のカップルにウェディングケーキを作ることを拒否。LGBT差別と信教の自由がぶつかり合い、最高裁での審理になっています。

同性カップルの結婚ケーキ作りを拒否。差別なのか、信仰の自由か、最高裁で審理へ

菓子店が同性カップルのためのウェディングケーキ作りを拒むのは、差別なのか、それとも信仰の自由として認められるのか--。こんな論点が米最高裁で審理されることになった。菓子店主は同性婚に反対するキリスト教徒だ。"LGBT差別を禁じる法律"と"信仰の自由を認める憲法"の真っ向対立が注目を集める。 ...

マロリー・ヘインズがでっち上げたフェイクニュースのせいで、11人もの人が犠牲に。 選挙戦で勝つためにフェイクニュースを利用しようとしていたベイナード議員。

すでに、実際の選挙戦や、アレックスが持ちかけたようにライバル会社を潰すため情報操作など似たことが行われていそうで、怖いですね。

人命まで奪ったフェイクニュースとのつながりを消すため、さらに証人を消そう画策。 黒幕は下院議長のヘンリー・ロアークだと判明。

これで8つの柱の1つである「政府」の協力者が明らかになりました。1つの事件で1人ずつ協力者が明らかになっていくようです。

【テロ活動の8つの柱】
  1. MONEY 資金 クリスチャン・ケリー
  2. GOVERMENT 政府 ヘンリー・ロアーク
  3. LOGISTICS 物流・兵站
  4. TECHNOLOGY テクノロジー
  5. DEFENCE 防衛
  6. MEDIA メディア
  7. IDEOLOGY イデオロギー
  8. LAW 法

証人のマロリー・ヘインズを保護したチームですが、マロリー・ヘインズの証人保護はされずに逃げ続けることに。 しかも、チームのメンバーには秘密。一生、逃亡生活を続けるなんて、大変そう…。ダイアナは話をこっそりと聞いていて、真相を知ったようですね。チームの結束にヒビが入りそうな予感…。

実は、フェイクニュースを流したベイナード議員も野放しのまま。 チームの士気をあげるため、ウソをついたオーウェンとクレイ。

フェイクニュースのウソのように、チームのメンバーの心を操ることになっているのが怖い。

特別対策チームの弱点

今回はメンバーの弱点について指摘。

  • アレックス 英雄になりたがる 感情的
  • ライアン 優秀な兵士だが、アレックスのことになるとルールを忘れる
  • ダイアナ ジンバブエで子供兵士だった
  • ニマ 罪悪感を背負い、プライドが高い
  • シェルビー 世間の評価を気にしすぎる
  • クレイ 経験不足
  • ハリー 人とつながるのが怖い

オーウェンとクレイがメンバーの弱点について語っている映像をわざわざ流すクレイ。勝手に撮影して、その映像を流すなんて嫌なことを。オーウェンも渋い顔に。

主導権を握ろうとするクレイ。 ニマは戦力外で、マスコット扱い。 テロに加担していたニマへのクレイの扱いは冷たいもの。

いつも強気だったニマですが、最近は落ち込み気味。 そんなニマでしたが、重要な証拠をつかんだおかげでチームの一員として認められて、よかったですね。

ハリーもチームの一員に加わりました。皮肉屋のハリーが加わって、チームがさらに にぎやかになりそうですね。 妹のレイナはこの後登場するのでしょうか?

クレイとシェルビーの間は、なんとも言えない微妙な空気。 クレイとも変な関係にならなければいいですね。

ライアンはジャーナリストにネタを提供

ライアンは記者のサーシャに身元がバレて、記事にすると脅されることに。 尾行までされて、薬品工場爆発で避難した町にいたことも知られてしまいました。

かわりに第14話「再スタート」で、明らかになった詐欺事件のネタを提供したライアン。 サーシャの情報提供者になったようです。 おいしいネタを提供できるうちは、正体を報道されずに済みそうですね。

自殺を偽装されてしまったらしいレオン。 まだ他にも犠牲者が出てしまうのでしょうか…。

英題の"MOCKINGBIRD"は外国にプロパガンダを流すため、アメリカのジャーナリストを募集するCIAの暗号名だそう。

登場人物・キャスト

『クワンティコ』シーズン2の登場人物・キャストの紹介はこちら≫

ドラマの中で流れた曲

  • Outbound Train - RYAN ADAMS
  • Un-Named - LEONA NAESS
  • Distance - MIKE SEMPERT
  • Breakdown - RYAN ADAMS

気になったセリフをPick Up

「説得力のある話は感情につけこみ、事実を飛び越える。恐怖や怒りは格好の餌食だ。」

"A convincing story preys on emotion to transcend fact. Fear, anger They're all the right fodder."

フェイクニュースについて解説するクレイのセリフ。巧妙なフェイクニュースや噂に惑わされないようにするのは、難しそう。

『クワンティコ』シーズン2のエピソードリストと登場人物・キャストの一覧はこちらへ≫

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