- 『エクソシスト』シーズン1第6話「堕天使たちの宴」
- The Exorcist Season1 Episode6 "Star of the Morning"
※ネタバレしています。
あらすじと感想
ケイシーは行方不明になって4日。捜索が続けられていた。マーカスはアンジェラが実はリーガンで昔 悪魔に憑かれたという重要な情報を黙っていたことに怒る。
トマス神父は「昇天の会」のイベントに招待されるが断る。その「昇天の会」は「灰の儀式」を行ない、望んで選ばれた警察本部長に悪霊が憑依する。
マーカスは不自然な動物の行動を追い、ケイシーを見つけ出す。洗礼後、ケイシーは意識を取り戻すと、マーカスに助けてほしいと訴える。
『エクソシスト』シーズン1第5話「母の告白」前回のあらすじと感想はこちら≫母親との確執が明らかになるアンジェラ
ケイシーは行方不明。アンジェラが夢で見たケイシーの変わり果てた姿が衝撃的。 顔半分はウジにたかられ、喉はザックリと開いた姿にはびっくりしました。
アンジェラ（リーガン）の母親 クリスが現れ、母と娘の確執が明らかに。 女優のクリスは娘の悪魔憑きをネタに金儲け。
テレビ出演に「娘の中の悪魔」という本まで出版。 普通の生活はできないと悟ったアンジェラは家を出ていました。
女優として干されたクリスはお金のために娘を利用。 映画『エクソシスト』のその後は、バラ色とはいかなかったようです。
リーガンがウィジャボードで、空想の友達「ハウディ船長」と遊んでいて、悪霊に取り憑かれたというクリス。 映画では、そのシーンが描かれています。
ウィジャボード - Wikipedia
ウィジャボード( 英: Ouija board)は、 降霊術もしくは心霊術を崩した娯楽のために用いる文字盤。 1892年に パーカー・ブラザーズ社が占い用ゲーム用品として発売した商品で、ウイジャ（Ouija）とは、 フランス語で「はい」を意味する Oui と、 ドイツ語で「はい」を意味する Ja から作られた造語である。19世紀中盤に始まる 心霊主義に起源を持つ。当時は人の死後の 霊魂と会話するために振り子や 自動筆記 などの技術を用いていた。
ケイシーと思われる遺体が発見され、検視局へ向かうアンジェラたち。遺体はケイシーとは別人。ほっとしたアンジェラとクリスは抱きしめ合うことに。 家族の絆が試されるときが来るのでしょうか？
トマス神父は失うものが多すぎて、エクソシストにはなれないとマーカスに言われてしまいました。家を出たというジェシカ。神の道かジェシカへの愛の間で揺れ動くトマス神父は、エクソシストになれる？
マリア・ウォルターズたちは悪魔崇拝者だった
マーカスとベネット神父は第4話「悪霊が住む街」で訪ねたツアーガイドのチェリーとレスター・レゴの元に。
「悪魔を語れば」で臓器を奪った人々が乗ったトラックの「タッタソール造園」はウォルターズ産業ホールディングスというジョージとマリア・ウォルターズの会社が購入。 「昇天の会」にも180万ドルも寄付していました。それにしても、チェリーがマーカスに「コリン・ファース」と呼びかけ、レスターが「むさくるしいアレック・ギネスってところだろ」とつっこむのが面白い。
コリン・ファース - Wikipedia
1995年に BBCで放映された ジェーン・オースティン原作の『 高慢と偏見』のダーシー役でスターの座を確たる物にする。 ヘレン・フィールディングはこのドラマのファンで、コリン・ファース扮するMr.ダーシーを元に『 ブリジット・ジョーンズの日記』のマーク・ダーシーのキャラクターを作り上げたという。映画化された『 ブリジット・ジョーンズの日記 』シリーズ3作でマーク・ダーシー役を演じている。
アレック・ギネス - Wikipedia
『The Horse's Mouth』で ヴェネツィア国際映画祭 男優賞、『 戦場にかける橋』で アカデミー主演男優賞を受賞。1980年には名誉賞も受賞している。また、『 アラビアのロレンス』の ファイサル王子や『 スター・ウォーズシリーズ』旧3部作（エピソード4～6）で オビ＝ワン・ケノービ ...
敬虔な信者だと思われていたマリア・ウォルターズは実は悪魔崇拝者だったようです。
「昇天の会」という街の各界のトップが参加する会で悪霊を呼び出す「灰の儀式」行なう人々。 取り出した臓器は焼いて、灰に。それを儀式に使っているようです。焼く前の血まみれの臓器がグロテスク。目玉は特に。
イベントではまたしても、教皇が来ることを祝うあのポスターが。 「昇天の会」が教皇を狙っているのは、間違いなさそうですね。
神学部の教授は、堕天使ルシファーを称賛。 かなり危険な集まり…。 しかも、トマス神父を仲間にすることを望んでいるようです！
灰の儀式ではみんな自分を選んでほしいと懇願。憑依されたいと思うなんて、どうかしているとしか思えない…。
灰を持ってきた神父は第1話「我が叫びを」でトマス神父がマーカスを訪ねた施設にいた男性。 そのとき、サングラスを外すと瞳が2つありました。やはり、悪霊に憑かれていたようです。
警察本部長が取り憑かれ、瞳が2つに。選ばれなかったマリアは涙…。そんなに取り憑かれたいのでしょうか？ ガンで闘病中の夫とも関係がある？？
自分を取り戻したケイシーは助けを求める
野良犬の群れが騒いでいるという情報をトマスから知らされたマーカスはその場所へ。ネズミたちが疾走。なんとも不気味…。
もっと不気味で異様な雰囲気の地下道にはたくさんのホームレスが。ホームレスたちも取り憑かれてしまったようです。 地下道にはケイシーが！ 壁を虫のように這い、ブリッジして高速で動いて逃走。（スパイダーウォークと言うそう）
映画『エクソシスト』でも、階段をブリッジして駆け下りるシーンが有名です。 動きが不気味で、気持ち悪いですね。しかも、速い！
湖で水鳥をむさぼるケイシーを発見したマーカス。 湖の水で洗礼をして、ケイシー自身を取り戻したようです。かなりの衝撃が広がり、お魚も気絶…。
まだ悪霊とは1つになっていなかったケイシーですが、悪霊が戻ってくるのも時間の問題。 「あいつが戻ってくる。助けて」と訴えるケイシー。
助けを求めるケイシーを救うことはできるのでしょうか？ また壮絶な悪魔祓いが始まりそうです。
悪魔崇拝者のマリア・ウォルターズたちの動向も気になります…。
『エクソシスト』の登場人物・キャスト
『エクソシスト』シーズン1の登場人物・キャストの紹介はこちら≫
ドラマの中で流れた曲
- Chinar Es - KOMITAS
気になったセリフをPick Up
「悪霊の憑依はウイルスと同じ。攻撃を強めて宿主の体を傷つけ、最後には宿主を乗っ取る。悪霊とその宿主、2つの存在が統合して1つになる。」"Possession is like... a virus. The more aggressive the attack, the more damage it does to the body. It'll force her to submit. A union of demon and host, two entities becoming one. Integration."
アンジェラに悪霊について説明するマーカスのセリフ。1つになってしまうと、魂が壊れ、悪魔祓いしても無意味に。ケイシーはまだ1つになっていなくて一安心。「昇天の会」もケイシーを捜しているようです。 それにしても、「昇天の会」というのはすごい名前ですね。
『エクソシスト』シーズン1のエピソードリストと登場人物・キャストはこちらへ≫
