- 『エクソシスト』シーズン1第5話「母の告白」
- The Exorcist Season1 Episode5 "Through My Most Grievous Fault"
※ネタバレしています。
あらすじと感想
ケイシーの悪魔祓いが始まって2日が経過。ケイシーに取り憑いた悪霊は父親のヘンリーにアンジェラは悪霊の仲間だと吹き込む。さらに、ケイシーに取り憑いた悪霊はトマスやマーカスの愛する人になりすまし、心を惑わせる。
トマス神父は悪霊を受け入れてしまい、マーカスに追い出され、元恋人ジェシカの元へ。マーカスは1人で悪魔祓いをするが、姉のキャサリンはケイシーが拷問されていると思い込み、警察を呼んでしまう。
ケイシーは病院へ搬送中に救命士を惨殺し、逃亡。逮捕されたマーカスはケイシーが言っていた「イプセ ヴェニット」は教皇のポスターの言葉「彼がやってくる」という意味だと気付く。
アンジェラは、子どもの頃 悪魔に取り憑かれたリーガン・マクニールだとトマス神父に告白する。
『エクソシスト』シーズン1第4話「悪霊が住む街」前回のあらすじと感想はこちら≫トマスを惑わす悪霊
悪魔祓いがついに始まりました。なかなか手ごわい悪霊で、家族もケイシーも限界で、ぐったりといった感じ。 悪霊は人の心を操るのがうまいですね。嵐の中で悪魔祓いというのが不気味な雰囲気をさらに増幅させています。
父親のヘンリーにアンジェラへの疑惑を囁くケイシー。耳を舐めて、うごめく黒い舌にはゾッとしました。
ケイシーは必死に悪霊と戦い、受け入れることを拒否。上に乗った悪霊もボロボロ。汚い足で触ってくるのが気持ち悪い…。
ケイシーの足の親指は首のように回転! さらに、ケイシーを殺されるブタ呼ばわりして、壁にたたきつける! ブタの金切り声がリアル。悪霊はケイシーを空中に浮遊させて、おそろしい力を見せつけることに。
トマスの祖母の声で話し、惑わそうとする悪霊。心の奥底まで見透かしているようですね。さらに、ジェシカの姿でトマスを誘惑。トマスの一番の弱点を突いてきました。誘惑に抗えず、悪霊に屈してしまうトマス…。 マーカスに悪魔祓いから追い出されてしまいました。
愛する人の声だけでなく、姿を見せることができるのがおそろしいですね。さらには、においまで…。 「私が神など忘れさせてやる」と現実のケイシーの姿で言うのに、ゾッとしました。
そして、追い出されたトマスはジェシカの元へ。ついにジェシカと一線を越えてしまいました…。人妻と関係を持ってしまったと教会で懺悔するトマス。悪霊の影響はかなり大きいようですね。一筋縄ではいかない悪霊…。
ケイシーは逃亡
マーカスもケイシーに取り憑いた悪霊が見せるものに苦しめられることに。
父親に殺された母親の姿を見せ、殺されたのはマーカスが生まれ、年金が尽きたからだと罵るマーカスの母親。
ハンマーで殴られて殺されたマーカスの母親の頭の後ろがえぐれているのが、おどろおどろしい…。
マーカスを生んだのは間違いだったと母親に責められるマーカス。精神的にも追い詰めてくる悪霊に対して、マーカス神父は「この程度か?」と対抗。
さすが、エクソシスト。かなりキツイ精神攻撃も跳ね返して、悪魔祓いを再開。悪霊は人の心の弱点を知り尽くすことができ、思い通りに再現することまでできるようです。
体は宙に浮き、叫び声をあげるケイシー。姉のキャサリンは耐えきれず、警察を呼んでしまいました。確かに一般常識なら、病院に任せたいところ。救急車に運び込まれるケイシーがニンマリとキャサリンに笑いかけたのが薄気味悪い…。 これも、悪魔祓いから逃げ出す悪霊の計画だったようですね。
ケイシーは救急車から逃亡。救急車がまるで缶みたいにベコベコへこんで、中は血だらけ。動物のように逃げるケイシーは一体どこへ向かったのでしょう?
2日も行方不明のケイシー。悪霊に完全に乗っ取られていないか心配…。
逮捕されたマーカスはベネット神父によって保釈。なんだかんだ言って、いざというときには助けてくれるベネット神父がやさしい。
マーカスは殴られたときケイシーに言われた「イプセ ヴェニット(ipse venit)」の意味に気付いたようです。「イプセ ヴェニット」はラテン語で「彼がやってくる」。やはり狙いは教皇?! 悪霊たちにとって、なにか大きな計画が動いていそうですね。
アンジェラは実はリーガンだった
手ごわい悪霊はケイシーではなく、「あの女」が欲しいと要求。そして、「あの女」はアンジェラのことのようです。
アンジェラの本名は「リーガン・マクニール」。リーガンは映画『エクソシスト』で悪魔に取り憑かれた少女の名前。ここで、映画とつながってきました。
ネタバレ注意! 映画『エクソシスト ディレクターズカット版』あらすじと感想≫
ということは、ケイシーに取り憑いているのは昔リーガンに取り憑いた悪魔パズズなのでしょうか? だとしたら、悪魔祓いも難航しそうですね。
名前を変えたリーガンを追い、マーカスも仲間になれと誘う悪霊。リーガンのことをずっと狙っていたようです。アンジェラを疑うヘンリーが忍び寄ったり、じっと見つめていたりと不気味な様子で、悪霊に取り込まれてしまったのかと思ったら、違ったようで一安心。
ヘンリーが見つけた聖書には押し花や赤い羽根が。ケイシーの時と同じように、最初はやさしく近づいてきたようです。ケイシーも確か悪霊からコンパクトや羽根をもらっていましたね。
「1974年 リーガンへ ママより」と書かれた聖書で、正体が明らかになったアンジェラ。そして、アンジェラ(リーガン)の母親クリス・マクニールも登場。
母親クリス・マクニールが家に到着したシーンは、映画『エクソシスト』でメリン神父がマクニール家に到着したシーンのオマージュだそう。
クリス・マクニールを演じているのは、『バーン・ノーティス 元スパイの逆襲』の主人公マイケルの母親役で知られるシャロン・グレス。
映画ともつながってきた『エクソシスト』。次回はどんな展開になるのでしょうか? 楽しみですね。
『エクソシスト』の登場人物・キャスト
『エクソシスト』シーズン1の登場人物・キャストの紹介はこちら≫
ドラマの中で流れた曲
- Head On (Hold On to Your Heart) - MAN MAN
- Gounod: Faust - Concert Version - Act 2 Waltz from Act II - PAUL PARAY & DETROIT SYMPHONY ORCHESTRA
気になったセリフをPick Up
「でも、やつは愛を嗅ぎとるんです。僕らにある愛を嗅ぎとって、ねじ曲げる。」"But the way it takes love... it finds it, you can feel it sniffing for it... and twists it."
悪霊に惑わされそうになったトマス神父のセリフ。結局、人の心を巧みに操る悪霊を受け入れてしまうことに…。 ケイシーは行方不明。悪魔祓いを成功させることはできるのでしょうか?
『エクソシスト』シーズン1のエピソードリストと登場人物・キャストはこちらへ≫