- 『クワンティコ』シーズン2第11話「敵陣からの脱出」
- Quantico Season2 Episode11 "ZRTORCH"
※ネタバレしています。
あらすじと感想
CIAの訓練施設ファームでは、ドイツのミュンヘンから正体がバレた人物を無事に逃す「脱出」の訓練が行われる。 ドイツで手配されている教官のオーウェンを逃すことになる訓練生たち。
一方、AICからダイアナやレオンに暗殺の任務が与えられる。
オーウェンは娘リディアがAICの勧誘員だという事実を認め、証拠を提示。証言することを決意。
9か月後、テロリストは人質に自白剤を注射。AICの一員だと判明した人物を処刑していく。
テロリストの仲間に加わっていたライアンは過激なやり方に反対。 仲間割れが起き、ライアンを助けるためウィルが過激なテロリストのメンバーを射殺。
アレックスたちは、AICもテロリストも含め人質たちをビルの外へ避難させる。
『クワンティコ』シーズン2第10話「傷だらけの駆け引き」前回のあらすじと感想はこちら≫自暴自棄になるオーウェン
今回のファームの課題は「脱出」。 ドイツからマーカス・ウェバーを逃がすはずが、その正体は主任教官のオーウェン。 マーカス・ウェバーはオーウェンの偽名でした。
15年前、オーウェンはドイツで情報源だったヘレン・シャープを脱出させることに失敗。ヘレンはロシア側に殺されてしまうことに。 これが、オーウェンがCIAの現場から外された理由でしたね。
ドイツ当局に目を付けられているオーウェン。 訓練生からも隠れ、まるでかくれんぼ。しかも、捕まったら刑務所行きの。
オーウェンはリディアが反逆者グループAICの一員だと知ったことがよほど応えたのかボロボロ。 哀愁漂う姿に同情…。
オーウェンの失敗で殺されたヘレン・シャープの息子ダニエルに自ら連絡し、殺されたがるオーウェン。 ドイツに来た時点で投げやりでしたが、自殺願望まであったなんて…。
アレックスの説得でなんとかダニエルを止めることに成功。 精神が不安定で、なかなかリディアの正体を受け入れられなかったオーウェンですが、最後は立件を手伝ってくれることに。
ドイツのホテルにはリディアが暗号化したAICの訓練内容などのメールが隠されていたようです。
オーウェンも捜査に加わり、立件できそうなのにAICの捜査は失敗した模様。
ドイツ当局にスタンガンで倒されたアレックスとオーウェンを颯爽と救いに来たライアンはカッコよかったですね。 AICの任務よりアレックスを優先するライアン。まだラブラブ。
ドイツからのオーウェンの脱出は描かれていませんでしたね。 ハリーが手配した偽造パスポートでドイツ国外に脱出した模様。 いつの間にかみんなファームに帰国していたのでした。
リディアからドイツでの任務が与えられる
ドイツでもAICの任務が。ダイアナやライアン、レオンはエルサ・シュミットを監視するようにリディアから指示。
ライアンはアレックス救出のために抜け、ダイアナとレオンが任務を遂行。
監視だけだと思っていた任務はなんとエルサ・シュミットの暗殺。
AICの決定的な証拠を押さえたら、免責されるという取引をニマと結んだレオン。 ダイアナが銃の引き金を引く暗殺の瞬間を撮影しようとしますが、暗殺を止めることを選択しました。
AICはあちこちで暗殺を実行しているようです。エルサ・シュミットは何者だったのでしょう?
レオンはAICから外されそうですね。 レオンは忠誠心がないとリディアに報告するダイアナ。「1週間以内に処分する」というリディア。「処分」という言葉が怖い!
ダイアナも深くAICに関わっていそうです。
ハリーはエリオットの父親について調査
一方、MI6のハリーは自殺したエリオットの父親について調べているようですね。
第8話「裏切りと真実」で登場した ハリーの管理官シャーロット の夫フィリップをイギリスから呼び寄せたようです。 フィリップに義理の父親の会社から2005年以降に船で運んだ貨物の目録を手に入れるように指示。
ワシントンD.C.支店があるということはシャーロットとエリオットの父親は大企業の社長?? エリオットの自殺に父親が関与しているようです。
ドイツではハリーの幅広い人脈でオーウェンの偽造パスポートをゲット。
あとはドイツのバーでビールを飲みまくるハリーとセバスチャン。
ブンデス・ナハリヒテン・ディエンスト(Bundesnachrichtendienst)。略してBNDはドイツの諜報機関のこと。
連邦情報局 - Wikipedia
連邦情報局(れんぽうじょうほうきょく)あるいは 連邦情報庁(れんぽうじょうほうちょう)(Bundesnachrichtendienst; BND、英:Federal Intelligence Service) は、 ドイツの 情報機関 である。政治情報と経済情報の収集、その分析と評価を行う。
セバスチャンは酔ってベロンベロン。 熱心なクリスチャンであるセバスチャンはゲイであることは罪深いと心から信じていると判明。
同性愛は罪であるという信念を持ち、誘惑するヘビ扱いされたハリーは幻滅。 ハリーはリーがいた部屋にお引っ越し。ルームメイト解消に至ってしまいました。
セバスチャンはきっと幼い頃から言い聞かせられて、洗脳と同じような状態になっているのかもしれませんね。 セバスチャンが自殺未遂を起こしたのも納得…。
AICを処刑するテロリストたち
自分を偽って、正しいと思った相手カーリーと結婚したセバスチャン。 9か月後の人質事件で、セバスチャンはカーリーと再会。
生物兵器を破壊しようとしたダイアナやレオン、セバスチャン、ハリーは他の人質たちと部屋に入れられ、1人ずつ尋問されることに。
尋問の答えを確認しているのは、第5話「明かされた素性」 で登場したウィル・オルセン。
尋問はAICのメンバーをあぶり出すため。AICのメンバーだと分かれば即処刑。
AICはあちこちで暗殺やテロ行為などを行い、アメリカが攻撃する口実を作って戦争を引き起こしているというウィル。 第4話「緊迫の中の平静」で自殺したエリック・ボイヤーの代わりになっていました。
ウィルはリスクや見返り、人類にとっての利益を計算し、G20に集まったAICの全メンバーを殺したほうがいいという結論を導き出したのでした。
第6話「極限状態での決断」で殺されたリーもAIC。 ファームからいつの間にか消えていたリーがAICだったなんて! いつか自分が怪物になりそうだと人を殺すのを嫌がっていたのに。
リーはウェディングプランナーであることを利用して、インドネシアのスラバヤにプラスチック爆弾を運び、その爆弾が学校の爆破に使われていました。
AICが結成されたのは2年前。 AICを潰す目的で、人質事件を引き起こしたテロリストグループ。
目的は正当かもしれませんが、やり方は極端過ぎ! 捜査でAICのしっぽがつかめないために強行手段に出たようです。
テロリストグループには過激なメンバーも。 ライアンはニマに説得されて仲間になっていました。 AICの活動場所でAICのメンバーを特定するウィル。
ハリーはAICではないと証明され、レオンはダイアナをかばってウソを証言。 自白剤を打ったんじゃ…。 訓練で自白剤に対抗する方法でも習った?
結局、仲間割れし、過激なメンバーは死亡。 AICを処刑することが正しいと信じていたウィルも思い直してくれてよかったですね。
AICとテロリスト、どちらが正義でどちらが悪なのかよくわからなくなってきました。 戦争は正義と正義の戦いから始まると言いますが、AICとテロリスト、どちらも自分たちこそ正義で、自分たちが正しいと信じていそう…。
ひとまず、人質事件は終結しそうです。 しかし、AICのメンバーもテロリストのメンバーも人質に紛れて脱出してしまいそう。
真っ先に斬首された大統領夫人も、もしやAICだったのでしょうか?
AICのリーダーは誰なのかはわからずじまい…。 「真のCIA」だと名乗るAICに、過激なテロリスト。 野放しになった2つのグループ。 ハードディスクを持っているリディアはどうしているのかも気になりますね。
英題の"ZRTORCH"はソ連や東ドイツなどからの亡命者とCIA局員との連絡手段を指すCIA暗号だったそうです。
登場人物・キャスト
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ドラマの中で流れた曲
- A-YO - LADY GAGA
- You and Me Are Gone - JAMIE CULLUM
- Million Reasons - LADY GAGA
気になったセリフをPick Up
「謝罪はいらない。ただ間違うな。正しくあれ。君は正しいのか?」"Don't be sorry! You can't do this and be sorry! Be right. Are you right, Alex? "
オーウェンのセリフ。 オーウェンにおごらされるアレックス。セバスチャンはハリーにおごらされるハメに。
ストーカー並みにオーウェンに付きまとうアレックスでしたが、執念でオーウェンを説き伏せることに成功。 捜査に協力したオーウェンはなぜ刑務所行きになったのでしょうか…。
ミランダやニマたちがテロリストのメンバーだったことが判明。アレックスは最後まで正しくいられる?
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