- 『クワンティコ』シーズン2第9話「誘惑のワナ」
- Quantico Season2 Episode9 "CLEOPATRA"
※ネタバレしています。
あらすじと感想
CIAの訓練施設ファームでは、情報源を「誘惑」（seduction）する課題が出され、訓練生たちはターゲットを誘惑して一夜を共にするように指示される。
アレックスはハリーにもらった放射性トレーサーをオーウェンに飲ませて動きを追跡。 レオンはシェルビーの正体に疑惑を抱き、ニマを探り始める。
ダイアナはカリームから情報を聞き出すと、レオンの同情を引き、後始末をさせる。 課題だったとはいえ、セバスチャンは意に沿わず、善良な女性カーリーと寝たことを後悔。
アレックスは自分のAICの連絡用と思われるケータイをライアンに見せるのだった。
10か月後、アレックスはライアンの元妻ハンナの取り調べを受けていた。 G20の人質事件から8時間が経過。
ビルが人質ごと無人機で攻撃されようとしている中、ミランダはアレックスを逃して2人で逃亡。 ミランダは自分もテロリストだと認め、話しを聞けばアレックスも仲間になると口にする。
『クワンティコ』シーズン2第8話「裏切りと真実」前回のあらすじと感想はこちら≫AICは犯人側ではなくターゲット?
アメリカでは、年末年始の中休みを挟んで前回から2ヶ月後に放送された今回のエピソード。
いままでのあらすじがおさらいできるようになっていましたね。 でも、突然アレックスがハンナから取り調べを受けていてびっくり。1話見逃したのかと思いました。
どうやらテロリスト側のライアンに追いやられたあとに、アレックスはFBIに直行したようですね。
生物兵器を破壊しようとした他のメンバーのハリー、レオン、セバスチャン、ダイアナはどうなったのでしょうか。
人質事件からは8時間経過。人質は122人。 シェルビーによると、AICが犯人ではなく、別のグループがAICをターゲットにしているらしい…。 なんだかややこしいことに。
AICは法律の枠の外で動く闇の組織。 空港で写真が撮られた前日、イスラム戦線に潜入した元CIA諜報員だったというスラバヤ在住のアメリカ人の記者が交通事故で死亡。
写真に写っていたダイアナとマイクが極秘任務でアメリカ人の記者を暗殺しに行った可能性が。
アレックスの目の前で殺されたというマイクは、第7話「限界を超えて」でアレックスが拘束されているときに連れて来られた人質の男性のようです。
アメリカ人の記者を暗殺の報復で、別の組織がAICのメンバーを今回の人質事件で捕らえているという構図らしいですね。
第6話「極限状態での決断」で、スラバヤに行ったことのあるリーがワイヤーで殺されたのも、暗殺の犯人だと思われたからでしょうか。 スラバヤはインドネシアの都市。
スラバヤ - Wikipedia
スラバヤ（ インドネシア語: Kota Surabaya）は インドネシア第2の都市であり、東ジャワ州の州都である。 ジャワ島北岸のマス川河口に位置する。人口約300万人。 明代から 華僑が在住しているため、漢語では 泗水 と呼ぶ。
すっかりAICがテロリストの正体だと思っていたのですが、違ったようですね。
CIAの訓練施設ファームの課題は「誘惑」
はじめは、バーで電話番号をゲットするだけだった「誘惑」の訓練。 ライアンは神経言語プログラミングの手法を使って、脳内麻薬と言われる相手のエンドルフィンを放出させる作戦。
ボディタッチで接近するライアン。神経言語プログラミングはPTSDの治療として用いられることがあるそうですが、疑似科学という批判もあります。
神経言語プログラミング - Wikipedia
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アレックスは思い出の曲を流してライアンを妨害。思い出の曲として流れたのは、JOE COCKERの「You Are So Beautiful」。
『クワンティコ/FBIアカデミーの真実』シーズン1最終話 第22話「新たな挑戦」でも流れ、アレックスとライアンがダンスした曲です。
アレックスはオーウェンに追跡用タグを飲ませることに成功
最終的に「誘惑」の訓練は、結婚式を翌日に控えたカップルのリハーサルディナー・パーティーでターゲットとベッドを共にするように要求されるまでエスカレート。
いわゆるハニートラップでしたね。CIAの課題に選ばれてしまった花嫁と花婿や出席者が気の毒…。
婚約したばかりのアレックスとライアンにとっても、つらい課題に。
ライアンはターゲットの花嫁と一夜を共にして、課題をクリア。 「殺人ボード」では1位になり、アレックスにはターゲットと寝たことがバレバレ。任務のためと分かっていても、気まずいですね。
アレックスは潜入捜査が失敗し、FBIを辞職。ただのCIA訓練生として残留しました。
しかし、アレックスはAICを調べ続けることを決意。そのことで、婚約者になったライアンとはギクシャクすることに。
アレックスのターゲットは花婿でしたが、こちらは失敗。19位になってしまいました。 それでも、アレックスはオーウェンに追跡用の放射性トレーサーの錠剤を飲ませることに成功。
MI6のハリーがくれたものは薬ではなく、放射線を発する追跡用タグでした。 体内から発せられるので、探知されずにGPSより正確に位置が把握できそうですね。
人質事件の時には連邦刑務所に入っているオーウェン。悪事は8日間有効だという放射性トレーサーで暴かれたのでしょうか？
娘のリディアが教官を辞めて去ってしまい、オーウェンはかなり気落ち。 ボロボロなオーウェン。スパイだったのに、感情が分かり易過ぎます！ やっぱりリディアが言う通り、スパイには向いていなかったのかも…。
アレックスに薬を盛られて、フラフラになっていたのかと思ったら、ただの飲み過ぎだったようです。 アレックスが体を使って色仕掛けで自分を「誘惑」していると指摘するオーウェン。 アレックスは勘違いだと否定し、オーウェンは許しを求めていると逆に指摘しました。
アレックスもAICに勧誘されていた?
ハリーの情報でライアンがAICの連絡用ケータイを持っていることを知ったアレックス。 どうやらAICの連絡用ケータイは第7話「限界を超えて」でオーウェンの家の壁の裏にあったケータイのよう。
ケータイを秘密にしていたライアンに、自分もAICとの連絡用と思われるケータイを見せるアレックス。
アレックスもAICに選ばれていた？？？ それとも、ハリーと何かを画策しているアレックスの作戦？ クローンケータイでも作ったのでしょうか…。
確か壁の裏にはケータイが6台ありましたね。ということは勧誘された訓練生も6人いるのでしょうか。 でも、オーウェンがAICとは限らないし…。 完全に混乱してきました。
ダイアナがAICの勧誘員?
レオンはAICの指示で人を撃ち殺したことで、動揺。 ファームの課題にも身が入らなくなってしまいました。
そんなレオンのハニートラップのターゲットは、ベンチリー夫妻。 2人相手で夫婦とか、ハードル高い…。
失敗したレオンは最下位の20位。
ダイアナは順調にターゲットのカリーム・ジョンソンを部屋へ連れ込むことに成功し9位。 しかし、ターゲットのカリームは意識不明に。
同情を引いて、その始末をレオンにさせるダイアナ。10歳で暴行された話はウソ⁉ 血を吐いて倒れているカリームを見たときには、てっきり死んでいるかと…。
その後、ダイアナは電話でカリームから情報を聞き出したと報告。ダイアナがAICのリクルーターなのでしょうか？
バンドリーダーのカリームから聞き出した情報が何だったのかも気になりますね。レオンは仲間にするには弱すぎると判断されたようです。 ダイアナの電話の相手はAICのリーダーなのでしょうか？
シェルビーを疑い始めるレオン
ダイアナにいいように使われてしまったレオンですが、シェルビーの正体(偽名ジェーン)に疑惑を抱くように。 今まさに、自分がシェルビーの「誘惑」にかかっているレオン。
納得したフリをして、ニマを尾行しているようです。 シェルビーの正体がバレる日も近そう…。人質事件では、レオンのことをそんな人じゃないと かばうシェルビー。ニマが警告した通り、レオンに肩入れしてしまったようです。
罪悪感にさいなまれるセバスチャン
クリスチャンで信心深いセバスチャンは、「誘惑」の訓練で一夜を共にした女性カーリー・クラップと付き合うことにしたようですね。この女性がセバスチャンの妻になったのでしょうか。
clap（クラップ）には、拍手の音やハリーが言うように俗語で性感染症の淋(りん)病という意味があるそう。
2位になったセバスチャンでしたが、思い悩むことに。 休暇後、スッキリして現れたセバスチャンは、一気に罪悪感で押しつぶされそうになってしまいましたね。 泣いているセバスチャンを見たハリーですが、受け止めきれないと思ったのか、その場を離れてしまいました。
課題の時に、またセバスチャンからハリーにキスしたのはびっくり。 そのキスはロマンティックなものではなく、ハリーへの妨害工作と一線を越えることができると証明するため。
強気になったり、弱気になったりと二面性があるセバスチャン。 アレックスは表と裏の顔があると評価。二重人格っぽいところが見え隠れしていますね。
罪悪感にさいなまれるセバスチャン
10か月後、アレックスの取り調べでは、ライアンの元妻ハンナが登場。 ハンナはシーズン1にも出演しています。 ハンナを演じるのは、イライザ・クープ（Eliza Coupe）。モテない系女子コメディ『The Mindy Project』（ミンディ・プロジェクト）や医療ドラマ『ロイヤル・ペインズ ～救命医ハンク～』などにゲスト出演しています。
ライアンがテロリスト側にいると言っても信じてもらえないアレックス。 ミランダはサイレンサー付きの銃を持ち、アレックスの元へ。
アレックスを始末すると思ったら、ミランダはアレックスと逃亡。 ミランダは自分もテロリストだと認め、アレックスも仲間になると言い出しました。
どういうことなのか さっぱりわからない展開に。 自殺用の生物兵器がセットされていたことも考えると深い事情がありそうですね。
テロリストの正体はAICなのか揺らいできました。 ミランダやライアン、ニマまでも犯人グループの仲間になったのは、どんな理由があるのか気になりますね。
今にもビルの人質ごと攻撃されそうな状況に。攻撃の許可は副大統領から大統領になったクレア・ハースが最終的権限を持っているようです。
様々な組織があり、思惑が交錯しているような今回の人質事件。 ミランダから話しを聞いたアレックスは仲間になってしまうのでしょうか…。
英題の"CLEOPATRA"（クレオパトラ）は誘惑で情報を聞き出すように訓練されたエージェントのCIA暗号だったそうです。
そういえば、アレックスが第3話「隠された顔」で、 毒入りカプセルを飲ませて殺したと思われる女性がファームの教官として目立つように登場しましたね。
登場人物・キャスト
『クワンティコ』シーズン2の登場人物・キャストの紹介はこちら≫
ドラマの中で流れた曲
- Rising Water - JAMES VINCENT MCMORROW
- The Other Side - NVDES
- You Are So Beautiful - JOE COCKER
- 18 - EXES
- Strange Enough (Carousel Remix) - VERITE
- Evil - JAMES VINCENT MCMORROW
気になったセリフをPick Up
「諜報員。そのイメージは現実から程遠い。誘惑はゲームか？いや、パワーだ。そして、それは代償を伴う。」"The fantasy of being an operative is very different from the reality. Seduction isn't a game. It's powerful. And power always has a cost."
「誘惑」の課題が終わった後のオーウェンのセリフ。オーウェンの話の間、1位になったブースを責めるように見つめるアレックスに、いたたまれない様子のブース…。まるで浮気の公開処刑。任務で仕方がないとはいえ、割り切るのは難しそう…。
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