警察官にはドーナツ!? 「海外ドラマあるある」 刑事ドラマ編

海外ドラマあるある

海外ドラマを色々と見ていると、共通点に気付くことも。今回は、特に刑事ドラマや犯罪ドラマによく登場するシーンなどを集めてみました。

逮捕するときは必ずミランダ警告を読む

ミランダ警告とはアメリカ合衆国憲法修正第5条に基づいて、警察官が容疑者を逮捕するときに言い渡すことが義務づけられている警告のこと。

海外ドラマでよく、「あなたには黙秘権がある。 あなたの供述は法廷で不利な証拠として扱われるおそれがある。 あなたには弁護士を同席させる権利がある。 もしあなたが弁護士を雇えなければ、国選弁護士を任命することができる。」

"You have the right to remain silent. Anything you say can and will be used against you in a court of law. You have the right to have an attorney present during questioning. If you cannot afford an attorney, one will be provided for you.”

と告知している場面はよく見ますよね。ミランダ警告を言わずに逮捕すると、その後の供述は証拠として用いることができなくなってしまいます。

しかし、実際は捜査対象になった人が、権利を放棄することが多いそう。『Major Crimes 重大犯罪課』では、うまいテクニックで権利放棄させるシーンがよく出てきますね。

犯罪現場には"Crime Scene Do Not Cross"「犯罪現場 立ち入り禁止」と書かれた黄色いテープで規制線が張られる

警察といえばドーナツ

警察署が舞台になっている海外ドラマでは、箱入りドーナツが差し入れられるのがおなじみ。なぜアメリカの警察官というとドーナツなのかというと、アメリカの「ダンキンドーナツ」が警察官にはコーヒーを無料にし、ドーナツを大幅に割引。

警察官が「ダンキンドーナツ」で休憩したり、立ち寄ることで強盗を防ぐ目的が。

確かに警備員を雇う人件費よりも、ドーナツ割引の方が安く済みそう。パトカーや制服警官がいつ来るかわからないお店は、強盗に入りにくいですよね。

「ダンキンドーナツ」の上手い経営戦略が、警察といえばドーナツというイメージにつながっているんですね。

さらに、昔はドーナツ店だけが深夜営業をしていたので、夜勤の警察官が休憩するのに使ったため、警察官=ドーナツというイメージにもなったそうです。

ドーナツ

FBIや警察のオフィスのコーヒーは泥水みたいにマズイ

FBIと警察はだいたい仲が悪い

FBIが舞台のドラマだと、地元警察はやっかいな存在として描かれ、警察が舞台のドラマだとダメなFBI捜査官が捜査の邪魔をすることが多い気がします。もしくは、高圧的なFBI捜査官が「捜査の邪魔をするな」と刑事を威圧するシーンがよくありますね。

汚職警官"dirty cop"がいる

警察官が刑務所に入ると、ひどい目に遭う

刑事が負傷して復帰するときは拍手で迎えられる

友人や娘の付き合う相手の身元調査を行う

しつこく付きまとう人には接近禁止命令”Restraining order” が出される

1人が聞き込みをしている間に、もう1人が「トイレを貸してください」と言い、家の中を捜索

外交特権に阻まれて、逮捕、起訴できない

怪しい人物でも外交官や外交官の子どもという理由で、捜査を阻まれてしまことがままあります。

1人が良い警官"good cop"を、もう一人が悪い警官"bad cop"を演じて、犯人を自白させる

共犯者がいる時は、囚人のジレンマを利用して自白させる

実はよくわかってないかも?ゲーム理論の代表的なモデル「囚人のジレンマ」を解説

ドアが簡単に蹴破られる

最近はあまり見なくなった気もしますが、そんなに簡単に蹴破られるのかというくらいガンガンドアが壊されていくシーンがあったりします。どうやら、外開きが一般的な日本と違って、アメリカは内開きの玄関ドアが多いようで、適切な個所を蹴れば、ドアを蹴破ることは可能だそう。

でも、最近はピッキングして開けたり、ドリルで破壊したり、Battering Ramと呼ばれる道具を打ち付けて、ドアを開ける方法が多くなった気がしますね。

容疑者の自宅に突入。部屋をチェックして、何もなかったら"Clear !"「クリア !」と仲間に知らせる

撃たれて駄目だと思ったら、シャツの下の防弾ベストで肋骨が折れただけで助かる

絆が深まり、チームが次第に家族ような関係になる

実際にあった事件がドラマのモデルになっているエピソードがある

死刑が迫る中、冤罪事件を解決する

サイコパスな連続殺人犯は殺しの記念品や戦利品(トロフィー)をとっている

保釈保証業者"bail bond"が保釈金を建て替える

犯人は犯罪者引き渡し条約を結んでいない国に高飛びしようとする

硝煙反応で最近銃を撃ったことや、発射残渣で至近距離から撃ったことがわかる

現場に残った薬莢で、使われた銃を特定

頭を撃ち抜かれて殺されているときは、処刑スタイル"execution-style"「処刑のようだ」と表現する

カップルや夫婦に扮して、潜入捜査

漂白剤で血痕を掃除

警察のコンサルタントは警官ではないことを利用して、違法行為(不法侵入など)をして、証拠をつかもうとする

壁に事件関係者の写真や地図、新聞記事をピンで留め、赤い紐でつないで相関図を作り、関係性を整理

コルクボードに切り抜いた雑誌の写真などをピンで留めて、赤い糸で試してみたことがあるんですが、友達にストーカーみたいで怖いと言われてしまい、撤去…。

逮捕されたら、マグショットボードを持ち、目盛りが書かれた身長表の前に立たされて、正面や横向きの写真 (マグショット)を撮られる

軽犯罪を犯したら、オレンジのベストを着てごみ拾いや落書き消しなどの社会奉仕活動を命じられる

囚人服はオレンジのつなぎ

オレンジ色なのは、脱獄したとき目立つように。 よく後ろに書かれている”D.O.C.“とは、刑務所の運営を行う”Department of Corrections”の略で、矯正局のこと。

ゴム手袋の裏に残っていた指紋が証拠に

取調室で容疑者が使ったコップからDNAや指紋を採取

容疑者を捕まえるが、足首に着けた監視モニターのGPSでアリバイが証明される

停職になり、銃とバッジを返却

自分に関係のある事件から外されるが、ひそかに捜査

連続殺人犯を追いかけるうちに、犯人も捜査官に執着し、いつの間にかお互いが一番の理解者になる

死体安置所がモルグと呼ばれる

ちなみに、モルグ ”morgue”の元はフランス語。

身元不明の遺体は「ジョン・ドウ (John Doe)」と呼ばれる

ジョン・ドウは日本語で言うと、「名無しの権兵衛」。 男性の場合は、「ジョン・ドウ (John Doe)」、女性の場合は「ジェーン・ドウ (Jane Doe)」に。

Doe には架空の姓の意味があり、ジョンやジェーンはありふれた名前のため使われるそう。

迷宮入り事件は「コールドケース」"Cold Case"と呼ばれる

日本で『コールドケース 〜真実の扉〜』としてリメイクもされた『コールドケース 迷宮事件簿』。お蔵入りになった未解決事件のことを「コールドケース」と言います。

科学捜査用ライトのALSで肉眼で見えない血痕を探し出す

科学捜査でおなじみのブラックライトのようなALS(Alternative Light Sources/励起光源)。『BONES-骨は語る- 』でブレナン博士が現場に残った血痕を見つけ出すシーンでよく見ますよね。実際の科学捜査でも利用されていて、目に見えない指紋まで発見することもできるんだとか…。すごいですね!

司法取引で裁判を回避

これは『Major Crimes 重大犯罪課』で、裁判費用や時間を節約するためによく行われていますね。

法廷で証言する人を証人保護プログラム(US Federal Witness Protection Program)で守る

証人保護プログラムとは、犯罪組織を告発する人を報復(お礼参り)から守るための制度。

住所などを特定されないように、名前、パスポート、運転免許証、社会保障番号まで全く別の新しいものが用意され、完全な別人になります。司法省が管理し、連邦保安官事務所が執行。 日本にはそのような制度はありません。

三振法で終身刑になる

三振法とは、重罪(felony)の前科が2回ある者が、3度目に有罪判決を受けると終身刑になるという法律。

取り調べで「3度目だから終身刑になるぞ」と情報を聞き出すために容疑者を追い込むシーンや、[3度目の逮捕で もう刑務所から出てこないから安心だ]なんていうシーンで三振法がよく出てきます。

事件が解決したら、キャビネットや引き出しに隠してあるお酒で祝杯をあげる

ちなみに、お酒の代用として、ウィスキーはアイスティー、ウォッカは水、ビールはノンアルコールビールが撮影に使われるそうです。

情報提供者いわゆるタレコミ屋はラット(ネズミ)と呼ばれる

犯人を撃ち殺したら、セラピーを受けさせられる

反逆罪を犯したら、スーパーマックス "SuperMax"刑務所に送られる

スーパーマックスとは、「Super Maximum Security」を意味し、脱獄不可能な警備が最高レベルの刑務所のこと。

コロラドにあるADXフォローレンス・スーパーマックス刑務所の1か所にしかないらしいです。ここに収監されると、1日23時間 日の当たらない狭い独房に閉じ込められることに…。そんな過酷な環境で精神を病み、自殺する受刑者も多いという…。こ…怖すぎる。

犯人が手を離すと爆発するデッドマンスイッチを持って立てこもる

人質に差し入れされる食料はたいていピザ

水没した証拠のケータイ、スマホをお米の中に入れて復活させる

これを実際に行うと、水没したスマホが復活することがあるそう。お米が水分を吸う乾燥剤の役目を果たすそうです。これは実生活でも役に立つ技ですね。

生米

容疑者が協力して警察には逮捕されないと思ったら、連邦犯罪でFBIに逮捕される

警官を殺すと全警察官を敵に回すことになる

警察の内務調査官は嫌われ者

元ハッカーなどのITスペシャリストが登場する

人型サンドバッグで格闘訓練

ケータイで居場所を追跡

CIAやFBIの捜査車両は黒のSUV

ケーブルテレビや通信会社を装ったバンで張り込みやおとり捜査の後方支援をする

相棒や仲間に命を助けられたときは、「借りができたな」"I owe you."と言う

イギリスの法廷ではカツラをかぶる

民事裁判では時代遅れという理由で廃止されたものの、刑事裁判では未だに裁判官、検察官、弁護士はカツラを着用。

イギリスの法廷ドラマではよく見ますね。最初見たときはびっくりしました。 カツラを被る理由は、匿名性を保ったり、伝統や習慣のためだそう。

個人的な「犯罪ドラマあるある」は、殺しに使われた毒物の名前を聞いたら、どんな毒か大体わかってしまうことでしょうか…。

海外ドラマでは、法律など日本との違いが分かって興味深いですね。
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