- 『バトル・クリーク 格差警察署』シーズン1第11話 「揺れ動く心」
- Battle Creek Season1 Episode11 "The Hand-Off "
あらすじ
公園で発砲事件が発生する
ファンクハウザーとラスは地域の奉仕活動に向かう途中、マカムリー公園で発砲があったと通報が入る。撃たれたデレクは重症で、医者である妻のリタは必死で血を止めようとしていた。ラスは重症のデレクをパトカーで病院に運ぶ。
公園で銃撃犯の目撃情報を集めるが、証言はバラバラ。確かなのは犯人がヴァンヴューレン方面に逃げたことだけだった。
ラスはデレクと隣人トラブルがあったケン・グラウアーがあやしいとにらむ。
ミルトはNSA(国家安全保障局)の友人を脅して、違法に銃撃犯のケータイの位置情報を追跡させる。その結果、銃撃犯が空港の警備員のベネット・コワルスキーだと判明。
ラスは令状を取ろうと提案するが、ミルトは違法な方法で突き止めた情報で令状は取れないと主張。他の方向でコワルスキーが銃撃犯だと裏付けようとするが、硝煙反応は5時間以内に消えてしまう。証拠がなくなってしまうことを恐れたラスは令状を取り、コワルスキーの家に突入。洗濯機の中には血の付いた服があり、コワルスキーの手からは硝煙反応も出る。
しかし、コワルスキーの弁護士 ミルナーは情報源が不明でプロセスが曖昧だと批判。情報源を明かせないミルトは1週間の停職処分に。血の付いた服と硝煙反応は証拠として認められなくなってしまう。
もくじに戻るコワルスキーは雇われただけだった
ホリーはFBIのベクトル・プログラム 「六次のエドガー・フーバー "Six Degrees of Edgar Hoover."」を使って、被害者のデレクとコワルスキーのつながりを調べたらどうかとラスに提案。
停職中でクッキング・スクールでジャムを作っていたミルトに「六次のエドガー・フーバー」でつながりを調べさせる。するとコワルスキーの妻がデレクのオフィスにに何度も電話していたことがわかる。
尾行していたコワルスキーはデレクの入院している病院へ。デレクにとどめを刺しにやってきたと思われたが、コワルスキーは妻のカルテを取りに来ただけだった。
コワルスキーの妻は脊索腫 と呼ばれるガンにかかっていて、デレクは担当医だった。余命を宣告されたコワルスキーの妻は次の臨床試験を受けるためメキシコの病院に転院、コワルスキーは5万ドルもの治療費を送金していた。
コワルスキーは5万ドルで雇われた殺し屋だった。
もくじに戻る事件の真相
コワルスキーから司法取引で雇い主を聞き出そうとするが失敗。アリバイの固い妻のリタが容疑者として浮上する。
リタはデレクと別居中で、娘ジェニーの単独親権を争っていた。しかし、リタはデレクが撃たれる前日のディナーでヨリを戻すことにしたという。
リタのことを信じるラスはディナーをしたレストラン「ジーノス」に聞き込み。店員はリタとデレクが復縁すると話していたことを証言する。
しかし、娘の学資貯金からリタの署名で1万ドルの小切手が切られていることが判明。コワルスキーを雇った金の一部だと推測される。
リタは1万ドルの小切手を切っていないと主張。ラスはデレクがギャンブル依存症だと知り、通話記録から賭けの胴元 ミッキー・ロングを突き止める。ミッキーによると、デレクは1万ドルを賭けて5万ドルにしたいう。デレクがコワルスキーを雇った犯人で、小切手のリタのサインもデレクが書いたものだった。
デレクは治療費が必要なコワルスキーに妻の殺害を依頼。しかし、前日のディナーで気が変わり中止させようとするがコワルスキーと連絡がつかず、公園で妻のリタをかばって撃たれたのだった。
もくじに戻るホリーとラスは急接近
ホリーは彼氏とのクルーズ旅行から帰ってくる。ホリーは手を出してこようとしない彼氏を様々な方法を使って誘惑しようとするが失敗。
デートが上手くいかなかったホリーは証拠保管庫にいるラスの元へ。ホリーとラスは証拠保管庫で愛し合う。
もくじに戻る登場人物
- ラッセル・アグニュー(通称:ラス)
- バトル・クリーク市警の昔かたぎの刑事。ミルトの相棒に指名される。
- ミルトン・チェンバレン (通称:ミルト)
- FBIのデトロイト支局からバトル・クリークの出張所に移動してきたFBI特別捜査官。ハンサムでハイテクを駆使し、捜査。何もかも完璧にこなす。
- フォンタネル・ホワイト (通称:フォント)
- バトル・クリーク市警の刑事。ラスと相棒だった。
- グゼヴィッチ刑事課長
- バトル・クリーク刑事課をまとめるボス。
- アーロン・ファンクハウザー
- バトル・クリーク市警の刑事。シェイリンという婚約者がいる。
- エリン・ ジェイコックス (通称:E)
- バトル・クリーク市警の刑事。
- 二ブレット
- バトル・クリーク市警の刑事。トウモロコシのような歯をしている。
- ホリー・デイル
- バトル・クリーク市警で総務を担当している。
オープニング曲
- Lost to be found by Brandon Calhoon
ドラマの中で流れた曲
- 最後に流れていた曲
感想
ミルトが脅していたNSAの職員役はアレックス・カーター。「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」でジェイソン・ブライ役などを演じています。
コワルスキーの弁護士 ミルナーを演じていたのはパトリック・フィスクラー。海外ドラマではよく見る顔ですね。「ワンス・アポン・ア・タイム」ではアイザック・ヘラー役を「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」や「メンタリスト」にもゲスト出演しています。
今回はミルトとラスの立場が逆転。ラスは容疑者を信じて行動。その結果、ラスがモテモテになるのが面白かったですね。
ミルトはNSAに頼んであっさり違法捜査。イヤな予感は的中。証拠は台無しに。停職になったミルトがケータイをぶっ壊すシーンにはびっくり。さらに、引き出しに入っているミルトの怒りの犠牲になった大量のケータイの残骸にもびっくり。冷静そうなミルトもケータイを壊すことでストレス解消をしていたのでしょうか・・・。
FBIのベクトル・プログラム 「六次のエドガー・フーバー "Six Degrees of Edgar Hoover"」のエドガー・フーバーはFBIの初代長官の名前。映画「J・エドガー」ではレオナルド・ディカプリオがジョン・エドガー・フーヴァーを演じています。 ラスがホリーに言った「好洞窟性動物 "troglophile" 」というのは洞窟に住んでいる虫などのことを指すそう。
「ケヴィン・ベーコンとの六次の隔たり "six degrees of Kevin Bacon"」というゲームがあり、ケヴィン・ベーコンを起点に映画俳優の共演関係の「距離」をはかる。ケヴィン・ベーコンは、あらゆるジャンルで多くの映画に出演、ハリウッドの全員が自分の共演者か、共演者の共演者だという。
妻の殺害しようとするも、身を挺して妻の命を守ろうとしたデレク。でも、一度でも命を奪おうと考えて実行に移そうと計画したことは到底許せないことです。しかも、娘の前で殺そうとするなんてひどすぎますね。
医大時代に解剖した「チャーリー・フートンより幸せだな "We're having a better day than Charlie Hooten."」という二人だけが分かるジョークがあるのはステキだったのに・・・。夫婦は憎しみあったり愛し合ったり複雑。
ホリーとラスは急に進展。うまくいくといいですね。 『バトル・クリーク 格差警察署』はあと2話。どんな終わりかたになるのか楽しみです。
もくじに戻る気になったセリフをPick Up
「ミルト、バトル・クリークに侵されたな。いずれ意地悪で、ひねくれた人間になっちまうぞ」"Wow. Battle Creek has changed you, Milt. Before you know it, you're gonna be a bitter, cynical guy."
いつもは人を信じるミルトが容疑者のリタを疑うのを批判したラスのセリフ。ラスはどうしてもミルトをバトル・クリークから追い払いたいようです。
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