- 『殺人を無罪にする方法』シーズン1第12話 「捜索令状」
- How to Get Away with Murder Season1 Episode12 "She's a Murderer"
あらすじ
マフィアの薬物コンテナ事件
アナリーズは15年来の顧客であるレオ・ロンバルドから甥ポールの弁護を降ろされそうになる。裁判の途中でアナリーズが夫殺しで逮捕されることをレオは心配していた。 アナリーズは自分が逮捕されることはなく、ポールの無罪を勝ち取ると保証する。
- 事件の関係者
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- レオ・ロンバルド (イタリアン・マフィア ロンバルド・ファミリーのボス。)
- ポール・ロンバルド(レオの甥で、マフィアの一員。ロンバルド流通のオーナー社長。)
- 事件の概要
- ポールは販売目的でヘロイン300kgを港のコンテナに積んでいた。無作為の計量検査の引っかかってコンテナの中から薬物が見つかり、起訴される。
港の防犯カメラで税関が計量検査の前に到着していたことから、FBIが事前にコンテナの中身を知っていたことを突き止める。 アナリーズはロンバルド・ファミリーの内部に密告者がいることを証明して、おとり捜査を理由に起訴を取り下げさせようとする。しかし、検察は情報提供者の存在を認めず、作戦は失敗する。
ロンバルドのコンテナを選んで、計量検査を担当したペドロ・ホートゥアは2日後に退職。コロンビアに帰国したことになっていた。しかし、ローレルはペドロがアメリカのニュージャージーに住んでいることを突き止める。
ペドロは永住権(グリーンカード)と引き換えに、ホッブズ検察官がロンバルドのコンテナを選ぶように指示されたことを証言する。 違法な捜査だったことが認められ、ポールは無罪になる。
もくじに戻るルディの行方を調べはじめるウェス
ウェスはクリスマス・カードが届いたことで、前の住人ルディ・ウォルターズのことが心配になっていた。ウェスはルディの居場所を突き止めようと調査をする。
大家に話を聞くと、ルディはレベッカの通報で警察に連れて行かれたことがわかる。レベッカはルディが錯乱状態だったから通報しただけだと話す。 ウェスはレベッカに不信感を抱き始める。
もくじに戻るサムの遺体が発見されて動揺する学生たち
サムの遺体がゴミ埋め立て処分場で見つかったというニュースに、学生たちは動揺していた。特にコナーはアナリーズが自分たちを警察に売ろうとしているのではないかと疑心暗鬼になっていた。
アナリーズは授業内容を変更。合衆国憲法 修正第5条の「自分に不利益な証言を拒否する権利(黙秘権)」の話をして、4人の学生たちが警察に何も話さないように、暗に釘を刺す。
アナリーズは自分と同じで臆病で心配性のコナーと話をして、できるかぎり助けると約束する。
サムの姉 ハンナはアナリーズがサムを殺したと警察に訴える。
ハンナはアナリーズが暴力的で、3年前、文鎮を投げつけてサムを殺そうとしたことがあると法廷で証言。家宅捜索の令状を取り下げさせようとするボニーをやり込める。
アナリーズの自宅は家宅捜索を受けることに。家宅捜索では血液反応の検査もクリアし、トロフィーの天秤がすき間から見つかった以外は何もなかった。 アナリーズはサムが倒れた場所で血液反応が出ないように床を漂白剤で磨いていた。
ボニーはサムの検視報告書を読み、サムが金属製の鈍器で殴られたことやカーペットの繊維がついていたことを知る。サムがいなくなった夜に、トロフィーから天秤がなくなったこと、カーペットも消えたことからボニーは学生たちがサムを殺したことを突き止める。
アナリーズは自分を犠牲にしてまで学生たちを守ることはないとボニーに言われる。
しかし、アナリーズはウェス、ローレル、ミカエラ、コナーに助けると約束したことを守る。
アナリーズはサムの結婚指輪にネイトの指紋をつけて、死体を燃やした森に置くようにフランクに頼む。 その結果、アナリーズの愛人のネイトはサム殺害容疑で逮捕される。
ボロボロになったアナリーズは母親に電話し、助けてほしいと頼む。
もくじに戻る登場人物
- アナリーズ・キーティング
- 敏腕弁護士・ミドルトン大学のロースクールの教授
- サム・キーティング
- アナリーズの夫・ミドルトン大学の心理学教授
- コナー・ウォルシュ
- ロースクールの学生・最初に最優秀賞であるトロフィーをもらった
- オリバー
- コナーの恋人?広告代理店のIT部門に勤務。コナーに事あるごとにハッキングを頼まれる。
- アッシャー・ミルストーン
- ロースクールの学生。有力者の息子。選ばれた学生の中で唯一サムの死に関わっていない。
- ミカエラ・プラット
- ロースクールの学生。エイデンと婚約中。
- ローレル・カスティーリョ
- ロースクールの学生。恋人はカン。
- ウェス・ギビンズ
- ロースクールの学生。補欠合格。アナリーズのお気に入り。
- レベッカ・サッター
- ウェスが住むアパートの隣人。ライラの事件に関係があるらしい
- ライラ・スタンガード
- ミドルトン大学の学生でサムの教え子。行方不明だったが、死体で発見される。
- グリフィン・オライリー
- ライラの恋人。ミドルトン大学の学生。アメフト選手でクウォーターバック。
- フランク・デルフィノ
- キーティング法律事務所のアソシエイト。ローレルに気がある
- ボニー・ウィンターボトム
- キーティング法律事務所のアソシエイト。サムに気がある
- ネイト・レイヒ
- アナリーズの愛人・元刑事
感想
イタリアン・マフィアの案件はいくら違法捜査だったとはいえ、最後はモヤモヤした気持ちに。今度はちゃんとした捜査で捕まえてほしいものです。情報提供者(裏切り者)が誰かバレたらおそろしい…。
アッシャーがイタリアン・マフィアと聞いてモノマネをしていたのは「ゴッドファーザー」のドン・コルレオーネでしょうか。
イタリア系だというとマフィアというイメージはやっぱり「ゴッドファーザー」の影響が大きいみたいですね。フランクもイタリア系だということを利用してアッシャーをだまして、おもしろがっていました。
サムの遺体が発見されて学生たちは戦々恐々。ボニーから見てもあやしいと思われるほど、挙動不審。家宅捜索のときも、あんなにそわそわしていたら あやしまれちゃうよと見ていて心配に。
コナーとアナリーズが同じように臆病で、心配性というのが以外でした。アナリーズは表面上はタフで、なにものにも動じないタイプに見えますが、中身は不安が絶えない心配性だったんですね。 心配性だからこそ、あらゆる事態を想定して弁護を考えられる優秀な弁護士になれたというのも納得です。
ネイトに罪を着せて、学生たちを守ったことには驚きました。ついにミカエラのなくした婚約指輪が見つかって終わりかと思ったら、ネイトの指紋がついたサムの結婚指輪だったなんて…。 アナリーズはネイトの弁護をするつもりなのか、それとも罪を着せたまま刑務所送りにするのか。 ハンナの言うとおり、アナリーズは関わった人たちを破滅に追いやってしまうのでしょうか。
もくじに戻るまめ知識
- ラットパック
「フランク・シナトラとその仲間たち(シナトラ一家)」のこと。ラットパックには「犯罪者仲間」や「小悪党」という意味があるらしい。
フランクが学生たちをラットパックと呼んだのも、犯罪を犯した者たちの集まりというニュアンスがあったのかもしれませんね。
ドラマの中で流れていた曲
- アナリーズの自宅が家宅捜索を受けているときに流れていた曲
- フランクがローレルを慰め、ボニーがアナリーズに忠告したときに流れていた曲