- 『BONES (ボーンズ)-骨は語る-』シーズン12【ファイナルシーズン】 第9話「ゴルモゴンの元弟子」
- "BONES" Season12 Episode9 "The Steal in the Wheels"
※ネタバレしています。
ザックが無罪だと証明するため調査を続けるホッジンズ。だがブレナンはザックの有罪を覆すのは無理だと言う。そこへ農業用の機械に巻き込まれて切断された遺体が到着。干し草の中からバラバラになった遺体を回収していると、アンジェラが銃とスキーマスクを見つけ、被害者が強盗である可能性が浮上する。そんな中、ブースの頼みで元精神分析医のゴードン・ワイアット博士がFBIにやってくる。 (FOXのエピソードより)『BONES (ボーンズ)-骨は語る-』 シーズン12【ファイナルシーズン】第8話「父との別れ」前回のあらすじと感想はこちら≫
あらすじと感想
干し草の中にあった農機具でバラバラになった遺体は強盗犯のダスティン・ドイルだと判明。
ダスティンは車をぶつけ合うデモリション・ダービーの仲間と銀行強盗をしていた。4万ドル盗んだはずが、銀行は被害額が6万ドルと発表。 2万ドルは銀行員の女性シャーリーンが懐に入れていたと知ったダスティンは、銀行員の女性に殺されていた。
一方、ブーズの依頼で、シェフになった精神分析医のゴードン・ワイアットがザックの事件を再調査するために登場。 ゴードンはザックではなく前任のゴルモゴンの弟子がロビイストを殺害したのではないかと推理。
ジャックは弟子の遺体を発見する。捏造ができないようにカムの立ち合いのもと、弟子の遺体の服についている血液がロビイストのものか鑑定することになる。
被害者は銀行強盗
今回、死体が見つかったのは干し草の中。血だらけの農機具に、干し草の中にはバラバラに粉砕された遺体が！ それだけでもグロいのに、ジャックは被害者の体内にいた回虫を干し草の中から発見。気持ち悪すぎ…。しかも、まだ生きてる！！助手のロドルフォが来るまで遺体の回収を手伝わされていたアンジェラも寄生虫にドン引き…。
赤血球を通常の2倍献血し、血液中から生理食塩水があったことから赤十字に問い合わせると被害者はダスティン・ドイルと判明。
パーキンソン病を患う母親の薬代のために銀行強盗をしていたらしいダスティン。薬代が月5000ドル～1万ドル。日本円にすると約50万～100万円…。高額な医療費ですね。銀行強盗は褒められたものではありませんが、仕事があったとしても毎月払うのは大変…。
デモリション・ダービーの仲間と強盗をしていたダスティン。デモリション・ダービーとは直訳すると解体ダービー。改造した車をぶつけあって、自分以外の車をスクラップにしたら勝利。ゴードンが言うようにアメリカらしいモータースポーツですね。
デモリション・ダービー - Wikipedia
デモリション・ダービーは、アメリカ合衆国を発祥とし、その後急速に 西側諸国へと広まった。 ヨーロッパではデモリション・ダービーに類似した 自動車競技が幾つかあり、特に イギリスなどの 英語圏で行われる 舗装された オーバルトラックで行われる周回レース様のものをと呼び、 オランダなどの 低ザクセン語圏で行われる ダートのオーバルトラックで行われるものをと呼ぶが、 レーサーが互いの走行内容を競うのではなく、他車の破壊を特別に重視しているという点では共通している。 オーストラリア での最初のデモリション・ダービーは1963年1月に行われた。
ゴードンは銀行強盗とカーチェイスの映像を見て大興奮。ベイクド・アラスカを作るときに大失敗したとき以来の興奮だとコメント。ベイクド・アラスカはアイスクリームにスポンジケーキをのせてからメレンゲで覆い、オーブンで焼いたお菓子。中のアイスクリームは溶けずにそのまま。大失敗したということは、アイスクリームがドロドロに溶けてしまったのでしょうか…。
ベイクド・アラスカ - Wikipedia
ベイクド・アラスカ（ 英語: Baked Alaska）は、 アイスクリームの周りに ケーキ生地をのせて メレンゲで覆い、焼き目をつけた 菓子である。 グラス・オ・フー（glace au four）や ノルウェー風オムレツ（omelette à la norvégienne / Norwegian omelette）、オムレツ・サプライズ（omelette surprise）と呼ばれることもある。類似の料理として、 香港 の氷山大火（冰山大火）がある。
ちなみに、「ビッグ・ブラザー」が監視しているせいで面白いものが見られると言っていたゴードン。「ビッグ・ブラザー」とはジョージ・オーウェルの全体主義的ディストピア世界を描いた『1984年』に登場する架空の独裁者。
「ビッグ・ブラザー」は監視を強めようとする政府を揶揄するときに使われるようになっています。
ビッグ・ブラザー - Wikipedia
作中の全体主義国家「オセアニア」に、 1984年時点で君臨する 独裁者。オセアニアでは、社会を支配する エリート（党内局員）が権力を維持するために国民（党外局員およびプロレ）に対して独裁権力を振るっているが、「ビッグ・ブラザー」はエリートたちの頂点にいるとされる。オセアニアの住民は ...
「バックとワンダ」のコンビで潜入捜査
ブレナンとブースは「バックとワンダ」のコンビになりきってデモリション・ダービーに潜入捜査。 参加が決まって、ブースはテーブルをたたいて大喜び。バックとワンダになりきって、なまったしゃべりかたや変装が笑えますね。これで「バックとワンダ」の名コンビも見納めのようです。
デモリション・ダービーに参加する車はどれもド派手。ブレナンは緑色でドクロや骨が描かれた「ボーン・クラッシャー」で参加。頭蓋骨もデコレーションされ、タイヤにも骨のマークが。ボーンズにぴったりの車でしたね。
ブースのほうは黒い「Slap Shot」（スラップショット）という名前の車で参戦。 スラップショットとはアイスホッケーの非常に力強く速いシュートのことを言うそう。アイスホッケー好きのブースにぴったり。
金ピカの車に金のぴちぴちのコスチュームを着ていた女性もド派手でしたね。マヨネーズでヘアケアをしているのには、びっくり…。余計に髪が痛みそうな気が。それに髪の毛がマヨネーズ臭くなりそう。
挑戦した人によるとやっぱりマヨネーズのにおいが髪に残ってしまうそうです。マヨネーズ・トリートメントが髪に良いらしいので試してみた！／美容師から衝撃の言葉を聞いてしまったので他のモノでも検証した！
世の中には様々な「美容法」がありますね。次々と世に出てくる「〇〇が××に効果抜群！」的なフレーズを目にするたびに「よく色々と思いつくよなぁ」と感心してしまうのは記者（私）だけではないはず。 で、どうやら今、 「マヨネーズ髪パック」という、 ただマヨネーズをトリートメントの代わりに髪に塗るだけの美容法が話題沸騰中 とのこと。 ...
オーブリーも潜入捜査
デモリション・ダービーにはオーブリーもお客として潜入。潜入捜査中もアメリカンドッグみたいな細長い串刺しのものを食べるオーブリー。口ひげも笑えますが、なまり過ぎの話し方がウケます。
ダスティンの銀行強盗の共犯者は2人だったと判明。 被害額6万ドルだと発表されたのに、ダスティンが持ってきたのは4万ドル。
ダスティンは共犯者の1人に腕を押さえられ、もう1人にモンキーレンチで頭を殴られていました。 ダスティンは共犯者のレイ・キンボールの顔にムエタイの膝蹴り。そのときに、ダスティンの手にヘアケアオイルが付着。偏見かもしれませんが、レイ・キンボールは高級ヘアオイルを使っているようには見えませんでしたね。
博士号を取得したロドルフォ
実習生のロドルフォは博士号を取得。アメリカとキューバの両方で資格を認定された初めての法人類学者に！名前入りの実験衣をプレゼントされましたが、去るとき別れがつらくなると着るのを躊躇。
ですが、最後はちゃんと実験衣を着ていました。巣立っていくのはうれしくも、さみしくもありますね。
デモリション・ダービーでハイテンション！
ブースとブレナンは2人目の共犯者をデモリション・ダービーで戦いながら、確保。ブースとブレナンの車で最後は挟み撃ち。場外乱闘にお客も大興奮。はじめは乗り気ではなかったブレナンも車をガンガンぶつけてスッキリしたようです。
ダスティン殺害の犯人は共犯者ではなく、銀行員のシャーリーンだと判明。ダスティンの足の骨にはハイヒールで踏みつけられた跡が。銀行員のシャーリーンはダスティンたちの強盗に便乗し、2万ドルを自分の懐に入れていました。そのことをダスティンに問い詰められてもみ合いになり、銃で撃ったことが明らかに。
支店長が被害額をマニュアル通り公表しなければ、こんなことにならなかったと開き直る銀行員…。 強盗が親切だったと証言した銀行員が犯人でした。
銀行員のシャーリーンを演じているのは、『Alphas／アルファズ』『GRIMM／グリム』など数多くの海外ドラマにゲスト出演しているエリン・ウェイ。
ゴードンがロビイスト事件の再調査に
ジャックはザックの無実を証明しようと徹夜でロビイスト事件を調査。ブースの依頼でゴードン・ワイアット博士が事件を見直すために登場。
ゴードン・ワイアット博士のニックネームはゴードン・ゴードン。 ピエロ恐怖症でアイスクリーム屋のピエロを銃撃したブースのセラピーを担当した精神分析医。シーズン5第7話では、精神科医をやめてシェフに転身していました。
ミシュランの星を獲得したというゴードン！さらに、ジェームズ・ビアード賞も受賞。ジェームズ・ビアード賞は料理界のアカデミー賞と言われているそう。シェフとしても華々しい経歴！
ゴードンはプチフールと呼ばれるかわいい一口サイズのケーキを差し入れ。オーブリーはよだれを垂らしそうな勢い。ブースとオーブリーは子どものようにプチフールの取り合いに。なだめるゴードンがお父さんみたいでしたね。
ゴードン・ワイアットを演じるのはイギリスの俳優で『天才執事ジーヴス』や映画『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』や『ホビット 竜に奪われた王国』に出演しているスティーヴン・フライ。
ゴードンの推理が冴え渡る
ティーセットにビスケットやブランケット、ユニオンジャックのクッションでくつろぐゴードン。イギリスではビスケット、アメリカではクッキーと呼ぶとブースにつっこまれていました。
ダスティンの事件にも協力するゴードン。その事件からインスピレーションを得たゴードンは「灰色の脳細胞」が動き出し、ゴルモゴンの元弟子がロビイストを殺害したと推理。
「灰色の脳細胞」とは名探偵ポアロが自分の優れた洞察力の頭脳を指して言う言葉。イギリスの推理作家 で『オリエント急行殺人事件』で知られるアガサ・クリスティの生み出した名探偵ポアロはシャーロック・ホームズとよく比較されています。
名探偵ポアロはドラマ化もされ、ポアロが登場する『オリエント急行殺人事件』は最近も豪華俳優陣で映画化。2017年12月に公開される予定だそうです。
映画『オリエント急行殺人事件』オフィシャルサイト 12月8日全国ロードショー
映画『オリエント急行殺人事件』オフィシャルサイト 12月8日全国ロードショー
ゴルモゴンの前任者の弟子が埋められた場所を調査
ゴルモゴンが秘密結社フリーメイソンに対して愛憎入り混じった感情を抱いていたことを思い出すジャックとゴードン。
弟子の遺体の場所を捜索するジャックとゴードンは、ワシントンDC内の有毒なアカシアの木の下に裏切り者として埋められたと推理。
ジャックはフリーメイソンでは死を意味する西にあるアカシアの木を絞り込み、ついにゴルモゴンの弟子の遺体を発見。
意外にも立派な棺に入っていた遺体や服の保存状態は良好のようです。服についている血がロビイストのものなら、ザックの無実が証明されることになりそう。
アメリカのジャンクフードを堪能するゴードンはフライドチキンを食べながら、人肉は鶏肉に似てるとゾッとすることを言っていましたね。なぜそんなことを知ってるの！？
ゴルモゴンの弟子の遺体から証拠が見つかる可能性が高まり、ゴードンたちは教皇ワインと呼ばれるシャトーヌフ・デュ・パプで乾杯。
第6話で、証拠の捏造を疑われていたジャックはカム立ち合いのもと証拠を調査。ザックの無実を証明しようと奮闘していたジャックの努力が実を結びそうですね。
今回はゴードンが大活躍。ザックの事件も一歩前進。ザックが自由になる日も近いのでしょうか…。残りはあと3話。どんな結末を迎えるのか楽しみですね。
「In Memory of our good friend Randy Dee Hafen July 20 1988-January 2 2017」と最後に追悼されていた Randy Dee Hafenさん 。Randy Dee Hafenさんは俳優としてデモリション・ダービーのドライバー役で出演。残念ながら、28歳の若さで自動車事故により亡くなっています。
View Randy Hafen's Obituary and express your condolences
Randy Hafen passed away in St. George, Utah. Funeral Home Services for Randy are being provided by Hughes Mortuary. The obituary was featured in The Spectrum & Daily News on January 4, 2017.
登場人物・キャスト
『BONES (ボーンズ)-骨は語る-』シーズン12【ファイナルシーズン】登場人物・キャストの紹介はこちら≫
捜査に関する専門用語など
今回の助手は… ロドルフォ・フエンテス- 高級ヘアオイル
- ココナツオイル、アルガンオイル、はちみつ、ローヤルゼリーの成分が被害者の手に付着していた。ゴードンによると、そこに砕いたアーモンドをプラスすればおいしいモロッコのペースト アムルーに。
- アカシアの木
- 魂の不滅を意味する。有毒。
- 西
- 太陽が沈む西はフリーメイソンでは死を意味する。
【ELLE gourmet】アムルー（アーモンド、はちみつ、アルガンオイルのペースト）レシピ｜エル・オンライン
アルガンオイルとはちみつを使ったアーモンドのスイートなペースト。100キロ分の果実から、わずか1リットルしか抽出されない希少なアルガンオイルは、オリーブオイルの3倍ものビタミンＥを含み、オイルとしての抗酸化力が強く、安定性が高いことで知られる。皮膚に対する保護効果に優れたアルガン固有成分も数種類があり、強い陽射しのもとでで暮らしてきた人々の"命のオイル"とされた。そんなアルガンオイルを使った...
気になったセリフをPick Up
「ダービーの激しさは君のこころを癒してくれると思うよ。ブレナン博士」
"I think the aggression of the derby will be rather therapeutic for you, Dr.Brennan."
イライラするブレナンにダービーに参加するようアドバイスするゴードンのセリフ。ブレナンは父親が死んだ悲しみが原因でイライラ。 みんなにつっかかるブレナン。はじめは拒絶していたブレナンもデモリッション・ダービーで大興奮して、ごきげんに！ゴードンの助言は的確でした。
『BONES (ボーンズ)-骨は語る-』 シーズン12【ファイナルシーズン】のエピソードリストと登場人物・キャストの一覧はこちらへ≫
