- 『クワンティコ』シーズン2第6話「極限状態での決断」
- Quantico Season2 Episode6 "AQUILINE"
※ネタバレしています。
あらすじと感想
CIAの訓練施設ファームに潜入して、5週間が経過。テロリストをドローン攻撃で殺害するか判断する訓練が行われる。
この日はサイモンの死からちょうど1年。アレックスは動揺しながらも、自分の直感を信じ、ドローン攻撃に反対。 ハリーやライアンも反対に回るが、攻撃は中止されず実行される。
1年後、リディアと出くわしたアレックス。リディアによると、監視活動で収集した機密情報のハードドライブが犯人の狙い。 アレックスは金庫から出したハードドライブを破壊しようとするが、リディアが阻止して奪っていく。
人質たちは接点をさぐり、インドネシアのスラバヤに行ったことをリーが口にする。 すると人質に紛れていた犯人がリーを別室へ連行。リーは首のワイヤーを絞められ、死亡してしまう。 インドネシアのスラバヤに行ったことがあるダイアナとレイナも連行されるが、レイナだと思っていた人物は実はニマだった。
『クワンティコ/FBIアカデミーの真実』シーズン2第5話「明かされた素性」前回のあらすじと感想はこちら≫ニマは犯人の一味?!
今回のエピソードで混乱。 レイナは縛られ、ニマがレイナのフリをして人質に紛れ込んでいました! 一体いつから入れ替わっていたんでしょう?
ニマは犯人の一味?!アレックスを助けてくれたのはニマだったんでしょうか? そうだとしたら、ニマはAICに潜入中? まだ、よくわかりませんね。
狙いはハードドライブ
一方、アレックスが信用したリディアはハードドライブを持っていってしまいました。さらに、警報装置まで鳴らして…。金庫室で拘束されたアレックスには、駆けつけたAICに殺される危機が迫ることに。
AICの目的は世界各国の機密情報が入っているハードドライブだと判明。 ハッカーが必要なのはハードドライブの暗号を解読するため。ハードドライブの情報が鍵になりそうですね。中にはどんな危険な秘密が隠されているんでしょう。
リディアはAICではなく、ハードドライブの破壊を止めたかっただけらしいですね。 信用させるためにワイヤーを絞めたリディア。このタイミングで絞まり始めるのは何かおかしいと思ったら、自分で操作していました。
リディアは暗証番号の入っている衛星電話を持ったアレックスを利用。 リディアとアレックスは、ファームで起こったらしい出来事について意味深な会話が。
アレックス「退学じゃなく、リディアに追い出された」 「私が消えてお気に入りが大活躍」リディア「ライアンが自分で選んだこと」 「うちの父には選択肢がなかった」
アレックス「謝ろうとした」
リディア「それは本人に言って。連邦刑務所にも面会日はあるから」
リディアの父親オーウェンは刑務所に収監されているようです。 AICのリーダーはオーウェンじゃないのでしょうか。
なぜ刑務所に入ることになったか気になりますね。「謝りたい」というアレックス。アレックスはファームを追い出され、ライアンがCIAとして活躍するようになったようです。アレックスはオーウェンに何かをした?
インドネシアのスラバヤが接点?
接点を探り合う人質たち。
- ハリーはMI6として、G20に出席する代表に警護として随行
- ダイアナは人権団体HRFの弁護士
- リーはイベントプランナー
- レオンはカメラマン
- セバスチャンは妻の同伴者として
ゲイではないときっぱり否定していたセバスチャン。セバスチャンはハリーを殺しかけたということも判明。セバスチャンの妻とは一体誰なんでしょう?
みんな、CIAとは関係ない元の職業に戻っていましたね。 ライアンはいまだ行方不明。 大丈夫なのかライアン…。
どうやらインドネシアのスラバヤが重要らしいですね。 スラバヤの地を踏んだことのあるリーはワイヤーで死亡してしまいました。2人子どもがいるのに…。 残酷な最期でしたね。
ダイアナもスラバヤに行ったことがあることが分かり、連行されてしまうことに。リーと同じ運命をたどってしまうのでしょうか…。
リディアは父親に協力するのを拒否
1年前、オーウェンは引退に追い込んだCIA内部の人物たちのリストをゲット。 CIAの偽名だったため、アクセス権のあるリディアに照会を依頼。リディアはリストの人物たちの実名がわかったようですが、オーウェンに教えるのを拒否。
いまだに現場復帰を夢見る父親を見ていられなかったようです。 オーウェンの復讐と刑務所行きになったことに関係はあるのでしょうか? オーウェンがAICというのも怪しくなってきました。
ドローン攻撃の判断
サイモンの一周忌を迎えたことでアレックスはつらい思いをすることに。
7項目をチェックして、ドローン攻撃でテロリストを殺害するか判断。- 法的根拠はあるか
- 差し迫った脅威があるか
- 非戦闘員の犠牲は最小限か
- 標的の身柄の拘束は不可能か
- ドローン攻撃が可能な気象条件か
- 攻撃を行なっても、関係政府からの報復攻撃はないか
- ドローン攻撃が唯一の手段か
訓練だけではなく、実際にドローン攻撃するか判断することに。 限られた情報の中、20分ほどで人の生死を判断しなければならないのは、ものすごいプレッシャー。 訓練とは桁違いの重い決断を迫られるアレックスたち。
ドローンのMQ-9リーパーのReaperには「死神」という意味が。ドローンの操縦士たちの精神的ストレスも大きいようです。
もし見逃したテロリストが人を傷つけても、苦しむことになる決断…。日々、生死を左右する選択をするのは尋常ではないストレスですね。
反対票があっても、攻撃は実行。テロリストのナセルは有罪だとすでに断定されていました。CIAの諜報員には厳しい決断を下せる人間が必要だというオーウェン。
自分自身が怪物にはなりたくないというリーの言葉が印象的。悪人を殺すのを正当化するうちに、自分も人を殺す怪物になっていることに気付かなくなるのかもしれませんね。
サイモンの死を悼むアレックスたち
男女の関係になったレオンとシェルビー。 それに気付いたニマはレオンの信用を利用して潜入捜査を提案。シェルビーは捜査に参加できてうれしそう。
元カレのケイレブやその母親クレア・ハースとは距離を置いているようです。それにしても、息抜きのためにレオンと関係を持つなんて、無謀すぎるシェルビー…。
アレックスとライアンの正体を知り、何の捜査か話せと脅してくるMI6のハリー。ライアンはセバスチャンからハリーの友人が自殺したことを聞いて、「ファームで起こった自殺者の事件を調べている」とハリーに作り話をして、ごまかそうとするが失敗。
でも、重要な任務だと理解し、プロの礼儀としてハリーは引き下がることに。 和解の印にハリーが差し出した「ペンデリン」はイギリスのウェールズ地方で蒸留される伝統のあるウイスキー。
「直感は痛みの経験を重ねて磨かれる。失敗するから成長できるんだ。人の死が失敗の重みを教えてくれる。」と言うハリー。
ハリーの友人が自殺した話はウソかと思ったら、本当でしたね。ライアンとハリーの話を立ち聞きしていたセバスチャン。ライアンの正体も知ってしまった??
家族写真が2つあるところを見るとダイアナは、養子なのでしょうか。 訓練生の中で、AICに勧誘されていたのは誰だったのでしょう…。
シーズン1最終回で犠牲になったサイモンはみんなの心の中に生きているようです。
サイモンのお墓でユダヤ教の除幕式をするアレックスたち。墓石に小石を置くのは、亡くなった人の命と思い出が残っているという象徴。ニマが唱えたお祈りはMourner's Kaddish(カディシュ)というユダヤ教の祈祷だそうです。
厳かな雰囲気の中、サイモンを追悼するアレックスたち。 シーズン2でも、サイモンのような犠牲者が出てしまうのでしょうか。
英題の"AQUILINE"は1960~70年代にかけて無人偵察機を開発するCIAプロジェクトの暗号名だったそうです。
登場人物・キャスト
『クワンティコ』シーズン2の登場人物・キャストの紹介はこちら≫
ドラマの中で流れた曲
- Sentimental X's - BROKEN SOCIAL SCENE
- Lewis Takes Off His Shirt - OWEN PALLETT
- Me and My Hand - BROKEN SOCIAL SCENE
気になったセリフをPick Up
「人を傷つける痛みを抱えて生きるのが諜報員だ。傷つけるというのは命を奪い、仲間を裏切り、心を打ち砕くことだ。善悪に関わらず、痛みは一生付きまとう。」"Being an operative means living with pain you cause. I don't mean hurting someone's feelings. I mean taking a life. Betraying a friend. Breaking a heart. Pain doesn't know right and wrong. It lives with you regardless."
ドローン攻撃を実行した後のオーウェンのセリフ。重いものを背負って生きなければならないスパイ。アレックスたちはサイモンを亡くした痛みも一生背負うことになりそうです。
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