- 『バトル・クリーク 格差警察署』シーズン1第12話 「栄光と闇」
- Battle Creek Season1 Episode12 "Homecoming"
あらすじ
ラスの母校で事件が発生
フォントは頭の傷が回復し、復帰。列車に轢かれて自殺した身元不明の遺体の事件を担当することになる。
ラスの母校であるヴァレー高校でアメフト部監督のズランスキーが殺害される。ズランスキー監督はトロフィーで殴られて殺されていた。
ヴァレー高校の校長はラスが高校時代に付き合っていたリディア・コンラッドだった。ラスはズランスキー監督の死で監督に昇進したダナウェイを疑う。
聞き込みの結果、元生徒でアメフトのスター選手だったエディ・ダンカンが容疑者として浮上する。
エディは高校時代はスターだったが、大学でチームを外され、ヴァレー高校アメフト部の用務員をしていた。しかし、問題をおこし、クビになっていた。
エディの父親によると2~3日前からエディの姿を見ていないが、ギルロイの店で酒を飲むことがエディの日課だという。
フォントはギルロイの店が踏切の近くだと知り、列車に轢かれて自殺した身元不明の遺体がエディだと気づく。
もくじに戻るアメフトチームの寄付金の使い込みが判明
エディがズランスキー監督を殺して自殺したと推理するが、ズランスキー監督が死んだのはエディの死の2時間も後だった。
大学のスカウトが見にきていた試合で、インターセプトを3回されてベンチに下げられたクォーターバックのウォーリーがズランスキー監督を恨んでいるのではと疑う。しかし、ウォーリーはインターセプトはわざとだったと主張。ウォーリーはアメフトの道ではなく、医学部に進学したいと思っていた。
ウォーリーの父親にもアリバイがあった。ウォーリーの父親はアメフトチームに寄付をしていたが、その資金は誰かに使い込まれていた。
チームの寄付金の口座から現金を引き出したのはダナウェイだとATMの防犯カメラで判明。ダナウェイは選手の学業成績を上げて試合に出場できるように教師を買収していた。しかし、ズランスキー監督を殺してはいなかった。
もくじに戻る事件の真相
追悼式でエディの父親のスピーチを聞いたラスは違和感をおぼえる。エディの父親はフォントが伝えたときにはじめてエディの死を知ったはずなのに「あの夜 私は息子の死を知った"When I found out he passed that night."」 とスピーチしていた。
エディが自殺した現場のパトカーの車載カメラにはエディの父親が映っていた。
エディの自殺を知った父親は息子の自殺がズランスキー監督のせいだと怒りに震え、ズランスキー監督を殺害。
ズランスキー監督はエディに脳障害の兆候が出ていたにも関わらず、試合に出し続けていたのだった。
もくじに戻るホリーとラスの仲は進展
ラスはホリーとの関係が進展したことで上機嫌になっていた。しかし、ホリーに「友達のままでいたい」と言われてしまう。
ラスとホリーのことを目撃したジェイコックスはふたりをくっつけようと画策。ラスは思い切ってホリーを食事に誘うが断られてしまう。ホリーはインディアナ州のロースクールに合格、別れるのがつらくなるから友達のままでいようと言う。
遠距離恋愛はうまくいかないと思っていたラスだが、元恋人のリディアの言葉で考え直す。ラスはホリーに距離に負けない関係を築こうと提案。ふたりはキスをし、署のみんながそれを見守っていた。
もくじに戻る登場人物
- ラッセル・アグニュー(通称:ラス)
- バトル・クリーク市警の昔かたぎの刑事。ミルトの相棒に指名される。
- ミルトン・チェンバレン (通称:ミルト)
- FBIのデトロイト支局からバトル・クリークの出張所に移動してきたFBI特別捜査官。ハンサムでハイテクを駆使し、捜査。何もかも完璧にこなす。
- フォンタネル・ホワイト (通称:フォント)
- バトル・クリーク市警の刑事。ラスと相棒だった。
- グゼヴィッチ刑事課長
- バトル・クリーク刑事課をまとめるボス。
- アーロン・ファンクハウザー
- バトル・クリーク市警の刑事。シェイリンという婚約者がいる。
- エリン・ ジェイコックス (通称:E)
- バトル・クリーク市警の刑事。
- 二ブレット
- バトル・クリーク市警の刑事。トウモロコシのような歯をしている。
- ホリー・デイル
- バトル・クリーク市警で総務を担当している。
オープニング曲
- Lost to be found by Brandon Calhoon
感想
今回は高校のアメフトチームの闇が浮き彫りに。息子がアメフトのケガの後遺症のせいで追い詰められて、自殺したなんて悲しすぎます。脳障害があるとわかっていたのに試合に出し続けるなんて、アメフトが人生のすべてじゃないのに…。
ラスはホリーとの関係が進展したと思い、上機嫌。わかりやすすぎて、ミルトにもすぐにバレる始末。ミルトもラスにガンガン言い過て、ちょっとうざい。237というのは、警官死亡の書類番号のようですね。
アメリカの高校生活を描いたドラマ『glee/グリー』でも、アメフトのクォーターバックは学校のスターでしたね。ラスはグリークラブ(合唱部)に入ってたのかと言われて、すごい顔になっていました。
ちなみにインターセプトとはパスをしている相手選手のボールを奪うことだそうです。
ラスは高校時代、長髪で詩を書いていたことが判明!ラスはアーティストタイプだったようです。高校時代に書いた詩を読まれるのは恥ずかしい…。
一方、ミルトはクリケットのボウラーをやっていたそう。イギリスのドラマや映画ではクリケットがよく出てきますね。
ヴァレー高校出身なのは、ラスとホリーとジェイコックス 。レイクヴュー高校出身はファンクハウザーとフォントとニブレット。アメフトの試合であんなに盛り上がるなんて、日本でいう甲子園のようなものなのかもしれませんね。 『バトル・クリーク 格差警察署』はあと1話。どんな終わりかたになるのか楽しみです。
もくじに戻る気になったセリフをPick Up
「高校のスポーツなんか偽善を教わるだけだ」"High school sports, it teaches you hypocrisy and entitlement."
因縁のあるダナウェイのことを思い出したラスのセリフ。確かに今回の事件では高校のスポーツの闇が明らかに。
ファンクハウザーの「ソーセージはうまけりゃ、作り方はどうでもいい。ソーセージはうまい。アメフトもうまい。"I don't have to know how the sausage is made as long as it tastes good. Sausage tastes good. Football tastes good, too."」のセリフには同意できないかな…。