- 『殺人を無罪にする方法』シーズン1第3話 「洗脳」
- How to Get Away with Murder Season1 Episode3 "Smile, or Go to Jail"
あらすじ
世界金融ビル爆破事件
アナリーズは友人の 紹介で、公園で性行為をして逮捕されたポーラを迎えに警察へ向かう。ポーラを釈放させた直後、FBIがポーラを逮捕する。ポーラの本名はエレナで、94年に起こった世界金融ビル爆破事件で指名手配されていた。
- 事件の関係者
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- 被告人 ポーラ・マーフィー (本名 エレナ・アギュラー)
- ケヴィン・マーフィー(ポーラの夫)
- ガブリエル・ショウ(「緋文字旅団"the Red Letter Brigade"」の リーダー、刑務所に収監中 )
- 事件の概要
- 1994年 ガブリエル・ショウ率いる拝金主義を批判する団体「緋文字旅団(the Red Letter Brigade)」 は、世界金融ビルを爆破。その爆発で、ビルの中にいた管理人が1人死亡。エレナは保釈中に逃亡。他のメンバーは逮捕された。
コナーは爆弾の破片にエレナの指紋が残っていると知り、勝てる訳がないと言ってしまう。それを聞いたアナリーズはコナーからトロフィーを取り上げる。
アナリーズはアメリカ合衆国対ハースト裁判の弁護を参考に、作戦を立てる。エレナは洗脳され、 脅迫されていたと主張する。洗脳されていたと主張するために必要なのは
- 洗脳した首謀者を特定すること
- 首謀者が独断で爆破計画を発案したと証明すること
アッシャーの父親のコネで、首謀者のガブリエルの居場所が判明。アレンタウン刑務所でアナリーズとエレナはガブリエルと面会する。エレナを愛しているガブリエルは、自分が爆破の首謀者で、エレナは何も知らなかったと証言すると約束する。 帰りの車の中で、エレナはずっとガブリエルを愛していたことが分かったと興奮気味に話す。
しかし、ガブリエルは検察側の証人として呼ばれる。ガブリエルはエレナが爆破の首謀者だったと証言。アナリーズは、ガブリエルが検察に早期釈放を提示されて、ウソをついていると反論する。
ガブリエルの証言で、マインドコントロールされていたという弁護が成り立たなくなり、窮地に陥る。作戦を立て直すためアナリーズは、証拠を一から見直すように皆に頼む。
その間に、エレナは逃亡。行方をくらます。エレナがガブリエルと面会後、偽名の女性から何度も電話があったことを突き止めたミカエラ。エレナはガブリエルと連絡を取り合い、一緒に逃げる計画を立てていた。
エレナは早期釈放されたガブリエルとバスで逃亡。エレナの逮捕状が出され、裁判は停止される。
もくじに戻るレベッカを助けようとするウェス
レベッカとライラの恋人だったグリフィンはライラ殺害容疑で逮捕、起訴される。ウェスは警察へ行くが、弁護士免許がなければ面会はできないと言われてしまう。
その頃、アナリーズはミドルトン大学の学長から、グリフィンの弁護をして欲しいと頼まれる。サムのことを疑っているアナリーズは、考えさせて欲しいと時間を稼ぐ。
ネイトはライラ殺害時のサムのアリバイを調べるため、エール大学に来ていた。事件のあった金曜の夜、サムは予定されていた講義を欠席、ホテルにも泊まっていなかったことが判明する。
レベッカがウェスの部屋に隠したケータイが鳴る。ウェスが出ると、ライラが死んだことを知らない男が調達を頼みたいと話す。レベッカが隠したケータイは殺されたライラのものだった。
保釈されたグリフィンはアナリーズの事務所で、ライラの事件について話す。事件が起こった金曜の夜は、パーティーが開かれていた。友達にクスリの調達を頼まれたグリフィンは、ライラの友達 レベッカを呼び出した。レベッカは泥酔したグリフィンと寝ているところをわざとライラに目撃させる。怒ったライラは、グリフィンをひっかいて、部屋を飛び出した。 グリフィンは、レベッカがライラの首を締めて殺したと思うと話す。
弁護士免許を偽造したウェスは、レベッカと面会。レベッカを助けるため、ライラのケータイについて聞き出そうとするが、拒否され弁護士ではないことをバラされる。ウェスはレベッカに、グリフィンが罪をなすりつけようとしていると警告する。
弁護士免許を偽造したウェスはアナリーズにクビにされることを覚悟するが、レベッカの弁護を引き受けて欲しいと必死に頼む。
ネイトはサムのアリバイは完璧だと、アナリーズにウソの報告をする。
安心したアナリーズは弁護を引き受けることに。ウェスの熱意に動かされたアナリーズはグリフィンではなく、レベッカの弁護を引き受ける。そして、トロフィーをウェスに与える。アナリーズたちはレベッカに面会に行くが、レベッカはもう自白した後だった。
もくじに戻る2か月後 サム殺害事件の夜
アナリーズの法律事務所。レベッカ、ウェス、コナー、ローレル、ミカエラはサムの死体のまわりにいた。ミカエラは茫然自失の状態だった。
森の中で、コインを投げるウェス。表が出たとウソをつき、死体を動かすようにコナー、ローレル、ミカエラを誘導する。死体を燃やそうと提案すると、ローレルはアリバイを作る方法を思いつく。
この日は、週末にあるアメフトの試合で、大学は盛り上がり、かがり火をたいていた。盛り上がる学生たちに混じって、アリバイのため自分たちの写真をケータイで撮る。
サムの死体を燃やして、後始末をした後、車に乗ろうとしたミカエラは婚約指輪がないことに気づき、パニックになる。
もくじに戻る登場人物
- アナリーズ・キーティング
- 敏腕弁護士・ミドルトン大学のロースクールの教授
- サム・キーティング
- アナリーズの夫・ミドルトン大学の心理学教授
- コナー・ウォルシュ
- ロースクールの学生・最優秀賞であるトロフィーをもらった
- アッシャー・ミルストーン
- ロースクールの学生・有力者の息子
- ミカエラ・プラット
- ロースクールの学生
- ローレル・カスティーリョ
- ロースクールの学生
- ウェス・ギビンズ
- ロースクールの学生
- レベッカ・サッター
- ウェスが住むアパートの隣人。ライラの事件に関係があるらしい
- ライラ・スタンガード
- ミドルトン大学の学生でサムの教え子。行方不明だったが、死体で発見される。
- グリフィン・オライリー
- ライラの恋人。ミドルトン大学の学生。アメフト選手でクウォーターバック。
- フランク・デルフィノ
- キーティング法律事務所のアソシエイト。ローレルに気がある
- ボニー・ウィンターボトム
- キーティング法律事務所のアソシエイト
- ネイト・レイヒ
- アナリーズの愛人・刑事
感想
エレナ・アギュラー役のアナ・オルティスさんは『デビアスなメイドたち』ではマリソルを、『アグリー・ベティ』ではベティの姉ヒルダを演じていました。
今回の裁判を通して、愛している人をどこまで知っているのかが描かれていました。アナリーズはエレナが夫よりガブリエルを愛していると聞いて、サムへの疑いを深め、ミカエラは婚約者がコナーと寝ていたという秘密を知って、エレナの夫に同情していました。
結局、どんなに愛していても、人のこころを全て知るのは無理なのかも…。残されたエレナの子どもたちと夫がかわいそう。
ネイトはどうしてサムのアリバイがあるとウソをついたのか疑問が残ります。もうアナリーズにつきまとって欲しくなかったのか、他の目的でもあるんでしょうか。
ウェスはレベッカを助けたいという熱意が買われて、トロフィーを獲得。どういう経緯で、サム殺害の凶器になったのか、トロフィーの行方に注目したいと思います。
今回驚いたのは、フランクが弁護士ではないらしいことです。なのに、アナリーズのもとで働いているのは、それだけ優秀だからってこと?フランクにも秘密がありそうですね。
前から気になっていましたが、ボニーはサムに気があるような雰囲気です。これも、事件に関係していくのか気になりますね。
もくじに戻るまめ知識
- オキュパイ運動
- 2011年ニューヨーク ウォール街ではじまった経済格差を訴えるデモのこと。オキュパイ(occupy)とは、占拠という意味で、文字通りウォール街を占拠して行われた。 アメリカの上位1%の富裕層が富を独占していることを批判、ニューヨーク証券取引所などがある金融地区のウォール街で経済的不平等を訴えた。