- 『殺人を無罪にする方法』シーズン1第2話 「性格証人」
- How to Get Away with Murder Season1 Episode2 "It's All Her Fault"
もくじ
あらすじ
マージョリー殺害事件
アナリーズは依頼人が無実かどうかはどうでもいい、人はみんなウソをつくため真実などわからないと授業で話す。 学生たちに、人は裏の顔を持っており、人づきあいに注意するよう警告。そして、夫によって惨殺されたと思われる妻の写真を見せる。
- 事件の関係者
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- 被告人 マックス・セイント・ヴィンセント (マージョリーの夫 エロイーズの父親)
- 被害者 マージョリー・セイント・ヴィンセント (マックスの妻 大手デパートの相続人)
- エロイーズ・セイント・ヴィンセント(マックスとエリザベスの娘 )
- エリザベス・シムズ (マックスの前妻 エロイーズの母親 エロイーズが幼い時に死亡)
- 事件の概要
- 寝室で、マックスは妻のマージョリーを狩猟用ナイフで16回刺して、殺したとして起訴される。
生々しく血痕が残った犯行現場の寝室にやってきたアナリーズと学生たち。 マックスは妻が刺された状況を再現。その鬼気迫る再現に学生たちは、マックスが殺したと確信を強める。
マックスは逮捕されたとき、3人の警官がいたと言うが、検察の資料には2人しか書かれていなかった。アナリーズは、ウェスに正体を明かさずに警察からマックス逮捕時の報告書を持って来るように任務を与える。
警察で地方検事局の使いの者だと勘違いされたウェスは、難なくマックス逮捕時の報告書を手に入れる。 ウェスはその報告書に矛盾があることを発見。凶器のナイフを見つけたのは、検察の資料とは別の警官だった。その警官は職務中の飲酒で調査を受けていたため、名前が書き換えられていた。
アナリーズはその報告書の矛盾を突いて、裁判を有利に進める。
動機を崩す
マックスの妻 マージョリーを殺す動機は、離婚のもつれだと検察は主張。婚前契約によって、離婚すればマックスは相続権を失くしてしまう。そのため、妻を殺害したと。
検察側の証人は、マージョリーの親友 テイラー。1年前、マージョリーはテイラーに離婚の相談をしてきたと証言。 しかし、アナリーズは2か月前、テイラーが夫妻の記念パーティーで「こんなに愛し合っている夫婦はいない」とスピーチしていたことを指摘。マージョリーに離婚する気はなかったと主張する。
このスピーチのことが分かったのは、コナーがオリバー(第1話の広告代理店のIT部門の男性)にテイラーのパソコンをハッキングさせたからだった。
アリバイの証明
マージョリーが殺害された時刻のマックスのアリバイをでっち上げるため、マックスの近所のゴミあさりをするハメになったミカエラとアッシャー。アッシャーはゴミからストリップ・クラブのレシートを発見。家庭を持つ男性の弱味をつかんだフランクは、脅迫してマックスのアリバイを証言させる。
性格証人
アナリーズは性格証人として、娘のエロイーズを証言台へ。念入りなリハーサルによって、エロイーズの証言はうまくいく。
しかし、検察側はエロイーズの母親はスイスでマックスに殺されたとエロイーズに暴露。マックスとマージョリーは不倫関係で、マックスは狩猟用ナイフで妻 エリザベス・シムズの首を刺して殺したとしてスイスで起訴されたが、無罪になっていた。
アナリーズは検察がどうやってスイスの事件のことを知ったのかフランクに調べさせる。フランクは、エロイーズがスイスの事件の情報を検察側に漏らしたと突き止める。
エロイーズは春休みに母親の故郷 スイスへ行き、そこで母親がマックスに殺されたことを知った。エロイーズは復讐のため、マージョリーを殺害し、母親を殺したマックスに罪をなすりつける計画を立てていた。
そのことを知っても娘を見捨てられないマックスは、娘を犯人だと突き出すのではない方法で無罪を勝ち取るようにアナリーズに依頼する。
事情を知らず、ふたたび犯行現場の寝室に戻り、新たな証拠を探す学生たち。ローレルはたくさん飾られた動物の剥製を見て、マックスがハンターで、殺し方を知っていることに気づく。
アナリーズは法廷で、マックスが動物の殺し方を知っていて、最初の妻エリザベスを殺したことを認めさせる。エリザベスは解剖学の知識がある人物に、マージョリーは解剖学の知識がない人物に殺されたと検死の専門家は証言する。
エリザベスとマージョリーを殺害したのは別人だと判明し、マックスは無罪に。 愛する妻を娘に殺されたマックスはお仕置きをすると言って、アナリーズのもとを去る。
もくじに戻るサムがライラを殺したのではないかと疑うアナリーズ
ライラの遺体が貯水槽から発見されて1週間。アナリーズの夫 サムは、水の中に遺体があったため、証拠は洗い流されていると話す。アナリーズはそんなことを言うサムを不審に思い、ライラ殺害に関与しているのではないかと疑いを持つ。
アナリーズは、サムがシャワーを浴びている隙に、ケータイのメールを見る。「ライラ・スタンガード」で検索すると大量のメールが見つかる。
アナリーズはサムにライラと関係を持っていたのか問い詰める。サムはライラとは寝ていないとアナリーズに誓う。
サムはアナリーズが裁判に勝利したことを祝って、ロマンチックなディナーを用意していた。サムがワインを取りに行った隙に、アナリーズはまたサムのケータイを盗み見る。「ライラ・スタンガード」で検索すると、以前あった大量のメールは消されていた。
サムへの疑いが晴れないアナリーズは、愛人のネイトに相談しに行く。前回、アナリーズに脅迫されて警察を裏切る証言をしたネイトは、怒っていた。しかし、アナリーズの取り乱す様子を見て、ライラ殺害時のサムのアリバイを調べることに同意する。
アナリーズは疑っていることを隠して、サムと愛しあう。
もくじに戻る逮捕されるレベッカ
夜中 、排水溝が詰まったという口実でバスタオルを巻いたレベッカがウェスの部屋にシャワーを借りにやってくる。ウェスはレベッカを部屋にいれるが、レベッカは前の住人の法学生 ルディの方がセンスがよかったと話す。
次の日、ウェスはニュースで、レベッカの部屋に来ていたライラの恋人 グリフィンが警察で事情聴取を受けていることを知る。
ウェスがアパートに帰ると、レベッカが逮捕されるところだった。ニュースによると、ライラ殺害容疑でグリフィンとレベッカは逮捕された。レベッカは大学近くのバーで働いていて、学生たちに薬物を売っていたらしい。
ウェスはレベッカがシャワーを借りに来たとき、何かを隠していたことを思い出す。洗面台の下には、ケータイが隠されていたが、パスコードが設定されていて、中を見ることはできなかった。
もくじに戻る2か月半後 サムが殺された夜
サム殺害の夜。森で、ウェスを待つミカエラ、コナー、ローレル。ミカエラは「あの女」のせいでこんなことになったとパニックになりながら話す。そこに、ウェスが凶器を持ってくる。
コインで死体を動かすか決めることにする4人。表なら死体を取りに行く、裏ならそのままにしておくことに。ウェスはコインを投げる。ウェスはコインの裏が出たが、表が出たとウソをつく。
死体を運ぶ途中、ガソリンスタンドに寄る。ウェスは1人でガソリンスタンドに買い出しへ。ライター用のオイルとプリペイド携帯を買う。 ウェスは車で待つ3人に秘密で、203号室にプリペイド携帯で電話をかける。
サムの死体を燃やしたあと、ウェスはモーテルの203号室へ。その部屋では、レベッカが待っていた。ミカエラが言っていた「あの女」とはレベッカのことだった。 ウェスはレベッカに、全部終わったと言ってキスをする。
もくじに戻る登場人物
- アナリーズ・キーティング
- 敏腕弁護士・ミドルトン大学のロースクールの教授
- サム・キーティング
- アナリーズの夫・ミドルトン大学の心理学教授
- コナー・ウォルシュ
- ロースクールの学生・最優秀賞であるトロフィーをもらった
- アッシャー・ミルストーン
- ロースクールの学生・有力者の息子
- ミカエラ・プラット
- ロースクールの学生
- ローレル・カスティーリョ
- ロースクールの学生
- ウェス・ギビンズ
- ロースクールの学生
- レベッカ・サッター
- ウェスが住むアパートの隣人。ライラの事件に関係があるらしい
- ライラ・スタンガード
- ミドルトン大学の学生でサムの教え子。行方不明だったが、死体で発見される。
- フランク・デルフィノ
- キーティング法律事務所のアソシエイト。ローレルに気がある
- ボニー・ウィンターボトム
- キーティング法律事務所のアソシエイト
- ネイト・レイヒ
- アナリーズの愛人・刑事
感想
今回の裁判もひねりが効いていて面白かったです。最初は間違いなく夫のマックスが犯人だと思いましたが、まさか娘だったとは…。マックスの事件の再現が怖すぎて、ゾッとしました。しかも、血痕が残った部屋をカラフルとか言っちゃう男…。
その男の娘もおそろしい計画を立てていました。アナリーズが「あの親にして、この子ありね。("Like father, like daughter.")」と言ったのも納得。
マックスはスイスで一度無罪になり、もう法によって裁きを受けさせられないと知って、父親をハメる復讐計画を立てたエロイーズ。そのことを知っても、娘を犯人だと突き出すことをしないで、お仕置きすると言うマックス。この親子、怖い。
サムが殺害された夜のことが少しずつ明らかになりました。どうやらレベッカも関係しているようです。 レベッカはライラの事件で逮捕されたあと、容疑が晴れて、釈放されたということでしょうか…。
レベッカを守るため、ウソをついて3人を協力させていたウェス。 ウェスとレベッカは最後にキスしていましたが、レベッカに翻弄されている気が…。ウェスが大丈夫か心配です。
フランクがアッシャーのことを「鉄面皮("doucheface")」 というあだ名で呼んだことに、つい笑ってしまいました。
サムは本当にライラ殺害に関与しているんでしょうか?
1度でも疑いを持ってしまったら、確実に疑いを晴らす証拠がないと信じるのは難しいですよね。アナリーズの疑いはただの職業病なのか、正しいのか。これからの展開が楽しみです。
もくじに戻るまめ知識
- 性格証人 (character witness)
- 被告人の人柄、評価について良い証言をする証人のこと。普段、あんなにいい人だから、こんな罪を犯すはずがないと証言する。